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"愛人が妊娠、離婚を迫る夫が私の退職に大慌て" 第4話

親友の告と、暴かれた

午の業務を淡々とこなした私は、昼休みに会社の裏にあるビルの駐へと向かった。 スモークガラスが貼られた黒塗りのセダンの部座席に滑り込む。 待っていたのは、学代からの無の親友であり、武田業の社顧問弁護士を務める松永真理子(まつなが・まりこ・歳)だった。

「ももか、丈夫……? 顔がひどいわよ」 真理子が配そうに私のを握った。 私は昨夜から今朝にかけて起きた来事――徹からの婚宣告、美咲の妊娠、そして湯でち聞きしたの会話のすべてを、を押し殺して淡々と話した。

真理子の表は、話を聞くうちにみるみる険しくなり、最にはりで肩を震わせていた。 「……信じられない。そこまで腐りきっていたの、あの男は! 、会社を実質に支えてきたあなたに対して、継ぎの養育係をやらせるですって!? のクズにもほどがあるわ!」

「真理子、泣き寝入りするつもりは切ないわ。徹底にを叩き潰したいの」 私がたく告げると、真理子は鏡のブリッジを押しげ、鋭い弁護士の顔になった。

「ええ、当然よ。実はね、ももか……私の方からも、あなたに話さなければならないな事実があるの」 真理子は助席に置いてあった黒いアタッシュケースをけ、分いファイルを冊取りした。

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「これを見て」 渡されたファイルをくと、そこには経理課の伝票のコピーと、座の入記録がびっしりと並んでいた。 「これは……経理課の帳簿?」

「先、志津子会から極秘裏に依頼を受けて、会社の特別内部監査をめていたのよ。最、会社の接待交際費と張旅費の支が異常にねがっていたから」 真理子がページの箇所を指差した。

「美咲よ。彼女、過にわたって、会社のを組織に着していたわ。の領収に勝に増しした額を記入し、架空のコンサルティング費用を計して、自分の個座へ還流させていたの。その総額、確認できただけで千百万円を超えているわ」

私は息を呑んだ。 「に、千百万……!? 経理部は何をしていたの!?」

「経理部の男も、美咲にをされて骨抜きにされていたのよ。はグルだったの。美咲は徹社と倫関係を結びながら、裏では経理部とも関係を持ち、正経理をもみ消させていたのよ」

真理子のからびした戦慄の事実に、私の考が瞬止した。 美咲は徹のであると同に、会社の経理部とも通じ、千百万円もの巨額横領を働いていたというのだ。

「さらにね、ももか。志津子会が雇った興信所の調査報告が、今朝届いたの」 真理子がもう枚の類を差しした。

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そこに添付されていたカラー写真を見た瞬、私の全の毛穴が逆った。

写真に写っていたのは、美咲が夜の歓楽で、派なドレスを着て複数の男たちと腕を組み、級ホテルへと消えていく姿――。

「美咲は、会社の横領していただけじゃない。伎町の級キャバクラで副業をしながら、複数のパトロンと同に肉体関係を持っていたわ。……ももか、あいつのお腹の子、本当に徹の子だとう?」

真理子の徹な問いかけに、私は背筋が凍りつくような悪寒と、暗い歓の震えを同に覚えた。 パズルのピースが、恐ろしい精度でカチリと音をてて噛みっていく。

「真理子……志津子会には、この事実を?」 「ええ、会はすべてごよ。今、りで震えがっていらっしゃるわ。ただ、決定な証拠を突きつけるタイミングを測っていたの」

私はファイルのページをゆっくりと閉じた。 唇の端が、ややかに吊りがるのを止められなかった。 「決まったわね。週、曜の夜に、美咲さんをがに招いて『者会談』をくことになっているの。……台は、そこよ」

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