みかん小説
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"離婚1時間でカード5枚停止、義母の豪邸宴会が一変" 第10話

値段のかれた枚

「このワインを本ですか。本百万円ですが、よろしいでしょうか」

ホテルのソムリエが確認すると、は周囲の親戚を見回してきく笑った。「百万円くらいで驚くじゃないのよ。今は息子の祝いなんだから」。達也も見栄を張り、「持ってきてください」と答えた。スタッフは額と数量を記した注文票を差しし、彼はためらいながらも署名した。

その様子を宮崎は業務報告として記録していた。私はホテル側の説が適切だったことを確かめ、余計な指示はさなかった。最初に注文した料理と、追加の酒を含めると、総額はすでに千百万円を超えている。支払うつもりがあるのなら、どんな額な注文でも本の選択だ。だが、達也はカードが止まったことをっていた。

午半、は親戚を集めて「しい事業」の話を始めた。豪邸の部を会員制の施設として運営するので、百万円から資してほしいという。説に使った資料には、邸宅の写真と「佐伯所」の文字がきく印刷されていた。慎吾が登記事項証を見せるよう求めると、の笑顔が瞬消えた。

「細かいことは達也に任せてるの。族ので疑うようなことを言わないで」

「資を頼むなら、所者が誰なのかは細かいことじゃありません」

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慎吾の落ち着いた声に、何かの親戚が資料を見直し始めた。達也は慌てて「続きなんだ」と説したが、何の続きかと問われると答えられなかった。麗が「今はお祝いなんだから」と話をそらし、はソムリエに追加のワインを注文した。の話でじたを、酒と料理で覆い隠そうとしているようだった。

の資料には、資者へ割の利益を分配するという文言まであった。具体な運営計画もなく、所者の承諾もないを使って、そんな約束ができるはずはない。慎吾が「利回りの根拠を見せてください」と尋ねると、達也は「親戚同士で細かいことを言うな」と答えたらしい。私はその話を聞き、宴会が単なる見栄のためだけではなかったことを改めて確信した。

私は川からこの経緯を聞き、慎吾が録音を残していることをった。彼は自の判断で会話を記録し、資を求められた証拠として保管しているという。私は、無理に公する必はないと伝えてもらった。親戚ので争いが起きても、私がそのにつつもりはなかった。

方、亜設備の調査はんでいた。達也の部署で働く経理担当者が、瑞穂企画への支払いについて司に相談した記録が見つかったという。彼女はかから伝票の自然さを指摘していたが、達也に「会社の方針だからをすな」

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と叱られていた。私はそのの名を聞かなかった。告発した社員を守ることは、被害企業自が考えるべき問題だからだ。

午、ホテルから最終の額注文票が届いた。達也は千万円を超える額を確認したうえで、もう度署名していた。私はのの跡を見つめた。保証会社へされた偽の同とは違い、これは違いなく彼自の字だ。いつもでは面倒な類を私に押しつけていた男が、今は親戚ので堂々と責任を引き受けている。

その、から私へ音声メッセージが届いた。「美緒さん、まだのことを騒いでいるんですってね。今夜はもう決まったの。親戚だってみんな達也のだと認めてくれたわ」。私は最まで聞き、削除せず保した。会計の瞬に何が起きるか、彼女はまだらない。けれど私は、らなかったでは済まないよう、すでに何度も事実を伝えていた。

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