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"離婚1時間でカード5枚停止、義母の豪邸宴会が一変" 第18話

億千万円の帳簿

か、亜設備は調査結果の部を公表した。架空の注費の総額は約億千万円。実際に誰がどの額を受け取り、何に使ったのかは引き続き調べられているが、達也が正な承認にく関与していたことはらかになった。会社は彼を懲戒解雇し、損害賠償請求の準備をめると発表した。

麗の会社は、実態の乏しい業務を請け負ったとして調査を受けていた。彼女は達也から指示を受けたと説し、達也は麗が主導したと主張しているという。私はその争いをくから聞くだけだった。がどんな関係だったのか、どちらが先に嘘をついたのか、今さらっても私の活は変わらない。

ただ、つだけ胸に残ったことがあった。達也が正にを染め始めた期は、私が彼にしいを買い与えた直だった。私のカードで価な物を買うことに慣れた彼は、自分の料で同じ活を維持できないとり、会社のにを伸ばしたのかもしれない。もちろん、それは彼自の選択だ。私が与えたものを理由に、彼の責任が軽くなるわけではない。

私はそれでも、自分が何も違っていなかったとは言えなかった。彼の嘘に気づきながら見過ごし、の名義を曖昧にしたまま暮らし、追加カードの利用細を何も詳しく確認しなかった。

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会社の経営では絶対にしないことを、族という言葉のでは繰り返していた。信頼と無関は違う。その区別を、私は痛いいをして覚えた。

私はこの件をに、グループ内の額な払い契約の審査を見直すよう提案した。宮崎たちが規定に従っていても、結果としてきな未収がじた事実は残る。経営者として反省すべきなのは、元夫が恥をかいたかどうかではなく、従業員と取引先を守る仕組みが分だったかどうかだ。自分の失敗を隠さず、次の判断にかすこともまた、責任のつだとった。

ホテルの宴会代については、達也の資産状況を踏まえた返済協議が続いていた。彼が所していた級と計を処分し、部を支払いに充てることになったが、残額はきい。ホテル側は回収の見通しを慎に検討し、必な法続きをめている。私はその会議に席しなかった。経営者として報告は受けるが、元夫だから特別扱いをすることはない。

の件では、が偽の署名をしたことを認め、達也が提を指示したと説している。保証会社が融資を実しなかったため、億円のが失われることはなかった。だが、類の偽造や正な融資申込みの疑いは残り、関係者は警察から事を聞かれた。私は被害者として求められた資料を提し、結果を急がせるような働きかけはしなかった。

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ある、川が「達也さんから直接会いたいという申しが来ています」と言った。私はし迷った。彼と最にまともに話したのは、宴会の夜だ。あのは周囲に勢のがいて、だけの言葉はほとんど交わせなかった。私は第者が同席することを条件に、度だけ会うと決めた。

達也は以より痩せ、いジャケットを着ていた。席に着くなり「本当にすまなかった」と言い、しばらく黙った。私は謝罪の続きを待った。彼は「がなくなって、初めて自分が何も持っていなかったと分かった」と言った。その声には、以のようなげさな自信はなかった。

「どうして、私を追いそうとしたの」と私は尋ねた。達也はい考え、「おがいると、自分がさく見える気がした」と答えた。「何もらない主婦だとっていたのに、いつも落ち着いていて、俺がっても言い返さなかった。それが、俺を馬鹿にしているようにえた」。私はその言葉を聞き、初めて彼の劣等をった。

「私は、あなたをさく見せたかったわけじゃない」と言うと、達也はうなずいた。「今なら分かる。でも、もう遅いな」。私は「そうね」と答えた。彼がようやく自分の言葉で話したことは、無ではない。けれど、それでの来事が消えるわけでも、私が戻る理由になるわけでもなかった。

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