みかん小説
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"生け垣を伐った4日後、隣人が青ざめた理由" 第17話

のとさなのひら

がけ、厳しいの寒波がり、に柔らかなの息吹が満ち始めたの終わりのことだった。 庭のフェンスは、に洗われてし落ち着いたへと馴染み、庭の黒からは青々とした雑の芽が顔を覗かせていた。

曜、玄関の引き戸がガラリと勢いよくいた。 「おばあちゃん! 遊びに来たよー!」 弾むような声とともにび込んできたのは、学になった孫娘の柚だった。 ろから、娘夫婦が笑顔で産のイチゴを抱えて入ってくる。

「柚、廊をっちゃいけません」 「だって、お庭が見たかったんだもん!」 柚はスニーカーの踵を潰すように脱ぎ散らかすと、リビングを通り抜けて、真っ先に庭の掃きし窓へと駆け寄った。 け垣がなくなって以来、庭全体にたっぷりとの陽がり注ぐようになり、以よりも格段にるく温かな空になっていた。

「わあ……! 広くなったね! お空がすっごくきく見える!」 柚は庭へびし、入れされた砂利のをくるくると回った。 娘の真弓(まゆみ)が私の隣にち、縁側からを眺めて目を細めた。 「お母さん、本当にすっきりしたわね。最初はけ垣を切るって聞いて配したけど……お父さんも、きっと空ので『これで良かった』って笑ってるわよ」

「そうかしらねえ。ってないかしら」 「るわけないじゃない。お父さんはいつだって、お母さんが楽に、笑顔で暮らせることが番だったんだから」 娘の温かい言葉に、肩の荷がふわりとりていくのをじた。

そのだった。 庭のの隅――にセンチのところで切断され、黒い防腐剤を塗られていた犀の切り株ので、柚がしゃがみ込み、甲い歓声をげた。

「おばあちゃん! 来て、く来て! すごいよ、これ!!」

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