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"「一緒に浪人」は嘘だった――俺に届いた特待生通知" 第12話

トロフィーのみと届いた通

そのの夕方、京都国際会館のホールで催された表彰式は、都科学にとって歴史な夜となった。

ドラムロールが鳴り響き、壇の巨モニターに受賞チームの名が映しされる。

『全本学先端技術同発表会 学部最優秀賞——都科学、瀬優馬チーム』

「うわああああっ! やったぞ瀬!」

佐藤先輩が叫び声をげて俺の背を叩き、チームのメンバー全員がちがって抱きった。黒田教授も相好を崩し、力く俺のを握りしめた。

「おめでとう、瀬君。君の誠実さが勝ち取った勝利だ」

壇にがり、学会から授与された純のトロフィーは、ずっしりとした属のたさとみを持っていた。スポットライトを浴びながら見渡した会の景は、半、県学の掲示板ので見たあのに霞んだ景とは、完全に別世界のものだった。

あの、自分の受験番号がない掲示板ので、俺はのすべてが終わったと絶望していた。

だが、違ったのだ。

あの番号がなかったからこそ、俺は使い捨ての依関係から解き放たれ、本来むべきだった自分自のへと踏みすことができたのだ。

表彰式のレセプションを終え、京へ戻る幹線ので、俺のスマートフォンに母から本のメッセージが入った。

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『優馬、学から速達が届いているわよ。けてもいい?』

俺が『いいよ、何の?』と返信すると、数分に写真が送られてきた。

それは、学の学部名義で発された公式文だった。

『学部研究助成特別採択通 ならびに研究派遣候補者選定について』

今回の全国会での実績が評価され、学内の競争資から百万の研究助成が俺個のテーマに対して支されること、そして来の期休暇、カリフォルニア学バークレーの客員研究員としてヶの期研究派遣に推薦されることが記されていた。

画面を見つめながら、俺は座席の背もたれにくを沈めた。

窓のを流れる漆黒のの、折通過するのかりが、窓のガラスに映る俺自の瞳を鮮やかに照らししていた。

翌週の曜。研究で派遣続きの類を記入していた俺のスマートフォンの画面が、度だけ静かにった。

彩佳からだった。

文のメッセージではなく、たったの、く乾いた文章だった。

『全国会、最優秀賞おめでとう。 壇の優馬を見て、ようやく全部わかりました。 私はもう、度とあなたのに現れません。本当にごめんなさい。元気でね』

画面を見つめたまま、俺のには何の波もたなかった。りも、悔も、復讐の達成すら湧いてこなかった。

ただ、のが、ようやく自らのでつための第歩を踏みしたのだという、静かな認識があるだけだった。

俺は返信を打たなかった。そのメッセージを静かにゴミ箱へ移させ、画面を伏せた。

過の霊に費やすは、もう秒たりとも残されていなかった。

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