"時給1111円で高齢者5人を雇った結果" 第10話
若い員たちが消えた理由
ハイパーラーメンのアルバイトが減っていることは、常連客から聞いた。
「このったら、いつもの子がともいなかったよ」
最初は偶然だとった。
しかし元ハイパーラーメン勤務の桃子さんたちには、以の同僚から連絡が入っていた。
学は就職活。
専学は実習。
フリーターの青は正社員の仕事が決まった。
別の女性は勤務の削減を理由に辞めた。
誰かが悪いわけではない。
若いには若いのがある。
「昔は私たちが穴を埋めてたのよ」
桃子さんが言った。
「学さんが試験ならくたり、子どもがをしたパートさんがいれば代わったり」
「そんなことまで?」
「暇だったからねえ」
黒田さんが笑った。
ハイパーラーメンでは、齢のは「システムについていけない員」と評価された。
しかし実際には、勤務が定していた。
急な欠勤がなく、繁忙期にも入れる。
何よりの流れを何もっている。
そのを度に失った響が、半く経ってようやく表面化したのだ。
そんな期に、本部が再び割引キャンペーンを決めた。
回の失敗を取り返すための型企画だった。
しかし始週。
アルバイトが末退職を申した。
塩田は求をした。
応募してきたを急いで採用した。
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研修期はほとんど取れない。
「丈夫かね」
桃子さんは配そうだった。
「向こうののことですよ?」
俺が言う。
「そうだけど、昔働いてた所だもの。失敗してほしいわけじゃないのよ」
俺はし恥ずかしくなった。
競なのだから、客が減ればいい。
どこかでそうっていたからだ。
キャンペーン初。
俺たちは何も仕掛けなかった。
通常営業。
ところが昼を過ぎると、ハイパーラーメンの方角から何もの客が歩いてきた。
「また?」
嫌な予がした。
分には、うちも満席になった。
客に事を聞く。
「注文が通ってないみたい」
「分待った」
「員さんに聞いても誰も分からないって」
回以だった。
急いで雇ったが、混雑のでけない。
古参の若も自分の担当だけで精杯。
タブレットに表示された注文を厨が処理しきれず、料理をどの席へ運ぶのかも混乱していた。
午。
ハイパーラーメンではのアルバイトが勤務終刻になった。
塩田が頼んだ。
「悪いけどだけ残ってくれないか」
青は計を見る。
「今は面接があるので」
「がこんな状態なんだぞ」
「でも、から伝えてありますよね」
青は帰った。
塩田は鳴りそうになった。
その瞬。
ふと桃子さんをいしたという。
以、混雑していたに勤務を終えた桃子さんへ、
「もうがっていいですよ」
と言ったことがある。
桃子さんは、
「あと分だけ片付けてから帰るね」
と笑った。
あの、塩田はそれを「勝な残業」としかわなかった。
黒田さんが厨を伝おうとしたときも止めた。
青さんが庫表を作ったときも、「本部のシステムがありますから」と捨てた。
は勝に働いていたのではない。
が困っているからいていただけだった。
それに気づいた頃には遅かった。
キャンペーン終。
ハイパーラーメン支のコミ評価は過最。
本部から塩田へ、厳しい連絡が入った。
「次の半期までに改善がなければ、交代も検討します」
塩田は受話器を握ったままけなかった。
そして、その夜。
彼はの男へ話をかけた。
以、うちので騒ぎを起こした、あの男だった。
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