みかん小説
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"時給1111円で高齢者5人を雇った結果" 第14話

元、になる

「塩田さん、番テーブルのお!」

「はい!」

「番、餃子追加!」

「はい!」

「話鳴ってるよ!」

「はい!」

働き始めて分。

塩田はすでに汗だくだった。

ハイパーラーメンではだった男だ。の現には慣れているとっていた。

だが、うちのはやり方がまるで違う。

「赤坂さん、番の注文は端末に――」

「端末ないですよ」

「では伝票を」

「桃子さんが覚えてます」

「覚えてる?」

「醤油つ、噌つ、餃子枚。醤油つネギ抜き!」

れた所から桃子さんが叫ぶ。

「……すごいな」

塩田が呟く。

次に厨へ入る。

黒田さんが炒飯を作っていた。

「伝います」

「じゃあ皿して」

塩田は皿を並べた。

「違う。そっちは盛り用」

「全部同じに見えます」

「縁がミリい」

塩田は目を凝らした。

その横を梅原さんが餃子を持って通る。

「塩田さん、そこってると邪魔」

「すみません!」

元の面はなかった。

午になると、青さんから発注を任された。

「これは得です」

塩田の顔が初めてるくなった。

パソコンをき、過の売りげから必数を計算する。

分。

「どうです?」

青さんが画面を見る。

「悪くない」

塩田がし胸を張った。

「ただし、は卵を割増やせ」

「なぜです?」

「曜は所の老会のだ」

「それと卵が?」

「老会帰りの客は玉注文率がい」

塩田は言葉を失った。

「そんなデータ、どこに」

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青さんは自分のノートを見せた。

きだった。

付、候、隣事、注文内容。

「械より細かい……」

「械が悪いわけじゃない」

青さんは言う。

「数字を入れるのはだからな。何を見るかが先だ」

塩田は黙ってノートを眺めた。

数週が過ぎる。

彼は徐々にへ馴染んだ。

そしてなみも見えてきた。

業者との価格交渉。

管理類。

シフト作成。

しい補助制度の報。

チェーンでをしていた経験は、個の俺にはないものだった。

「、この厨設備、更予定あります?」

「壊れるまで使おうかと」

「これ、自治体の省エネ設備支援が使える能性ありますよ」

「そんなのあるんですか?」

「調べてみます」

か。

古かった蔵庫を、負担を抑えて交換できる見込みがった。

青さんが満そうに頷いた。

「ほら、使えるだろ」

俺は苦笑した。

「本ので『使える』って言わないでください」

塩田も笑った。

以の彼なら、のパートからそんな言い方をされたら腹をてただろう。

今は違う。

「青さん、次はもっと役にちますよ」

と言い返す。

目が加わったことで、はさらに定した。

そして半。

商から、空き舗への号を打診された。

昔の俺ならびついていただろう。

だが今の俺は、を集めて聞いた。

「皆さん、どういます?」

最初に答えたのは、塩田だった。

「今はやめましょう」

俺は驚いた。

かつて「資本のきい方が勝つ」と言っていた男が、拡に反対したからだ。

「理由は?」

「こののさは、舗数じゃないからです」

彼はを見た。

「今広げたら、番事なものをめます」

その言葉を聞き、黒田さんが笑った。

「しらしくなったじゃねえか」

塩田も笑った。

「元ですけどね」

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