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"50人ドタキャンで廃業寸前、そこへ現れた意外な客" 第5話

曜の査問委員会

週末がけ、曜の朝。

京都港区の層ビルにオフィスを構えるイベント企画会社『プロモ・エンターテインメント』の会議。

企画営業課の係・真治は、仕てのいいストライプのスーツにを包み、級ブランドの腕計をチラつかせながら、優雅にモーニングコーヒーをに運んでいた。

「さてと、今も華麗に仕事をこなしますか。今週はいよいよプロレスさんの武館会の最終準備だからな。俺の仕切りで完璧に成功させて、内の課昇を確定させてやるよ」

真治は隣の部に得げにウインクしてみせた。先週の曜、テツのをドタキャンしてやったの爽が、まだ胸の奥に残っていた。崖っぷちでもがく元同僚をどん底に突き落とし、自分は涼しい顔で世を歩む。自分は選ばれた勝ち組なのだと、優越に浸っていたのだ。

その、会議のいドアが勢いよくいた。

入ってきたのは、血相を変えた神奈(かんなづき)総括本部だった。

「おい、真治! 全員席に着け! 緊急の全体会議だ!」

普段は温な本部の声に、会議の空気が瞬で張り詰めた。

「本部、どうされたんですか? プロレスさんの件なら、うちの設営チームの配は完璧にんでおりますが——」

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「そのプロレスの件だ!」

神奈本部は、にしたファイルを机のに叩きつけた。

「先方から、今朝番で内容証付きのファックスが届いた。……来週の本武館会をはじめ、今予定されているプロレス関連のすべての興イベントについて、が社との業務委託契約を『即全面解除』するとの通達だ!」

「は……!? ぜ、全面解除!?」

真治のから、サーッと血の気が引いていった。

「な、何かの違いですよ本部! 武館会は来週ですよ!? 設営も音響も、今から社に乗り換えるなんて能です! うちが契約解除されたら、で億円以の売が吹きびます! どんな理由があって、先方はそんな無茶苦茶を言ってきたんですか!」

「理由だと?」

神奈本部は、燃え盛る炎のような目で真治を睨みつけた。

「先方の神会直々のコメントが添えられている。『信義誠実の原則を著しく踏みにじる悪質な社員を野放しにしている企業とは、切の取引を継続できない。詳細はその社員——企画営業課の真治に直接問いただせ』とな!」

「お、俺……!?」

真治の臓が、ドクンと嫌な音をててねがった。

まさか。いや、そんなはずはない。自分が何をしたというのだ。先週やったことといえば、テツの寂れた居酒をやかしてキャンセルしただけだ。あんな末の汚いと、のプロレスが繋がっているはずがない。

「わ、分かりません! 俺は何の落ち度もありません! 何かの謀です!」

「とぼけるなッ!!」

会議のドアが再びき、役員秘が巨なモニター用ワゴンを押して入ってきた。モニターの画面には、すでにオンライン回線が繋がれており、そこには腕組みをして険しい表を浮かべた『プロレス』の首脳陣——そして、央に鎮座する神会の姿が映しされていた。

『神奈本部、ご苦労様。……さて、真治君。久しぶりだな』

神会のをうような音が、会議のスピーカーから響き渡った。

『お、先週の曜の夜の自分のを、まだ覚えていないとでも言うつもりか?』

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