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"「祖母が危篤」と10万円を求めた夫の大嘘" 第10話

か健診の帰り

双子のか健診の、病院の待はベビーカーと荷物でいっぱいだった。母が陸を抱き、私はの診察券と母子帳を確認した。とも体は順調に増えていて、医師は「お母さんも休めるときに休んでください」と言った。護師として何度も患者さんに伝えてきた言葉が、今は自分へ向けられていた。

私はい切って、眠れないことや事が規則になっていることも相談した。夫の借のことまでは話さなかったが、庭の事でいストレスがあると伝えた。助産師は産のの変化について説し、域の保健師や産ケアの相談先を教えてくれた。私は連絡先を携帯へ保した。専職であっても、支えてもらう側になっていいのだとえた。

健診の待ち、隣に座った母親が赤ちゃんをあやしながら「でも変なのに、双子ちゃんなんですね」と声をかけてくれた。私は「毎あっというです」と笑ったが、しならその言だけで泣いていたかもしれない。帰宅して眠るを作ること、事を抜かないこと。そんな当たりのことを、私は自分の予定表にき込むようになった。

帰り、母が「幸くんには今のことをらせる?」と聞いた。私はし考え、「健診の結果は伝える。でも病院に来なかったことを帳消しにするためには使わない」

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と答えた。父親としてるべきことは共する。けれど、私が夫婦として何を許せるかは、別の話だった。母は「それでいいとう」と言い、ベビーカーの幌を直した。

夕方、松さんが煮物を持って来てくれた。根と鶏肉をで炊いたもので、私は久しぶりに温かい事をゆっくりべた。松さんは「幸がここへ戻りたいと言っても、乃ちゃんが決めることだよ」と言った。祖母として孫を見捨てたくない気持ちはあるだろう。それでも私と子どもたちの暮らしを先に考えてくれることが、ありがたかった。

私は夫へ、健診でとも順調だったと写真を添えて送った。幸からは『よかった。会いたい』と返ってきた。私は『今週末、松さんのでなら会える。母も緒にく』と伝えた。会わせないことで罰を与えたいわけではなかった。ただ、子どもを抱くに父親として何をすべきか、夫に考えてほしかった。

週末、幸は分のしいおむつを用していた。私は「ありがとう」と受け取ったが、領収を見せるよう求めた。彼はし驚いた顔をしたものの、財布からレシートをした。買ったおむつの種類もサイズもっていた。ほんのさなことだったが、私にとっては、彼が誰かに言われるに準備した初めてのだった。

陸を抱いた夫は、最初こそぎこちなかったが、松さんに教わりながら背を支えた。

が泣くと、私のほうへすぐ渡そうとしたので「まずおむつを見てみて」と伝えた。夫は戸惑いながら交換し、最にさく「分って、本当に変なんだな」と言った。私は「変だよ」と答えた。それだけで分だった。

帰り際、幸は玄関で「いつ帰っていい?」と尋ねた。私は抱っこひもの肩紐を直しながら答えた。「返済と活の約束ができてから。それでも、すぐ緒に暮らすとは限らない」。夫はうなずいたが、寂しそうだった。私はその表にがく自分をじた。それでも、へ戻るは私と子どもたちのために、ゆっくり選ぶと決めていた。

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