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"60日間見舞いゼロの夫、退院した妻に600万円を要求" 第13話

純の鳳凰と絶対権力

なだれ込んできたのは、黒のトレンチコートを着た屈な男たち――京方裁判所の執官部隊と、警庁刑事部捜査第課の刑事たちだった。

数名におよぶ捜査員と執官が、あっというにリビングを包囲し、退を完全に塞ぐ。

そして、その央を割って入ってきたのは、仕ての良いスーツを纏った髪の初老の紳士――帝都メガバンクの代表取締役取、島丈郎そのだった。

「と……取……!?」

にへたり込んでいた達也が、縋り付くように膝した。

「取! 助けてください! 億円の保証解除なんて、何かの違いです! 融資を止めないでください!うちが潰れてしまいます!」

しかし、本の融界に君臨するメガバンク取は、元で泣き叫ぶ達也に線すら向けなかった。

まるで端のを見るかのように淡に避けると、私の正面へと歩み寄り、々と腰を折って最敬礼した。

「神堂総帥。ご指示通り、剛田物産に対する全資産の磁凍結、ならびに包括債務保証の撤回続き、分の狂いもなく完いたしました」

静まり返ったリビングに、取の々しい声が霊した。

「……し、神堂……総帥……?」

達也の喉から、空気の抜けたような掠れ声が漏れた。

数のから、握りしめていた宝箱がガシャンと音をててに落ち、ダイヤモンドのネックレスが散らばる。

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私は無表のまま、トレンチコートの内ポケットにを差し入れた。

指先で触れる、たくな属の触。

引きされたの平には、まばゆい午の差しを浴びて神々しく輝く、純鋳造の角印が握られていた。

印章の頂に緻密に彫り込まれた、を翔ける黄の鳳凰。

理のガラステーブルの央に、それをコォンとい音をてて打ち据える。

「初めまして、剛田社。そして、剛田数さん」

私の声は、絶対零度の氷壁のように澄み切っていた。

「あなた方が『稼ぎのない居候の財布』と見し、退院したそのでを巻きげようとした妻――野美桜の真の姿です。神堂グループ最総帥、神堂美桜。それが、私の本名です」

「ぎゃああああっ!!」

真実のみに耐えかねた数が、引き攣った鳴をげてそのに卒倒しかけた。

達也は限界まで見かれた瞳孔を震わせ、理のにいつくばったまま、カタカタと奥歯を鳴らし始めた。

「う……そだ……嘘だろ……!? おが、あの神堂財閥の総帥……!? だって、ただの元派遣の……しい女だったじゃないか!!」

「あなたのような器量の狭い男でも、誠をもって支えれば、素朴で温かい庭が築けるのではないかと……私は愚かなを見ていたのですよ」

私の線が、のの男を酷に射抜く。

「ですが、あなた方は私の慈をい物にしながら、私が命の危に瀕した、度も見いにすら来なかった。

そして、私が倒れたことをいいことに、会社の公にまでを付けたそうですね」

その言葉がた瞬、ろに控えていた警庁捜査課の神崎警部が、鋭い取りでへ踏みした。

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