みかん小説
本棚

"夜勤明けに鍵を替えられた私" 第13話

久しぶりの再会

婚から半ほど経った頃、私は病院のくにあるさな喫茶へ寄った。夜勤にむコーヒーを買うつもりだったが、の奥の席に見覚えのある男性がいた。

「千歳?」

声をかけられて振り向くと、学からの幼なじみの健太だった。最に会ったのは以。彼は以よりし落ち着いた顔になっていたが、笑い方は昔のままだった。

「うそ、健太? 久しぶり」

「全然変わらないな」

「それ、褒めてる?」

「もちろん」

で況を話した。健太は元をれて働いていたが、最こちらへ戻ってきたという。私は護師になったこと、婚したことを簡単に話した。健太は驚いたが、細かく聞きそうとはしなかった。

「変だったな」

その言だけだった。私は、説しなくてもいいのだとい、し楽になった。

そのは夜勤だったので、くは話せなかった。連絡先を交換し、またがえば会おうと約束した。病院へ向かう途、私は自分が久しぶりに誰かと話して笑っていたことに気づいた。

数、健太から「次は休みのにゆっくり話そう」と連絡が来た。私はすぐに返事をした。恋を始めたいわけではない。けれど、気を使わず話せる相と過ごすは、悪くないとった。

健太と会ったは、夜勤にしが空いていた。

広告

私は喫茶でコーヒーを頼み、窓際の席に座った。そこへ、昔と変わらない笑い方をする男性が入ってきた。最初は誰か分からなかったが、名を呼ばれて気づいた。学からの幼なじみの健太だった。

私たちは況を話した。健太は元へ戻ってきたばかりで、しい職を探しているところだという。私は護師になったことや、婚したことを話した。彼は驚いたが、「そうだったんだ」と受け止め、それ以を無理に聞かなかった。

学の頃、健太は転んで膝を擦りむいた私を保健まで連れていってくれた。私はその話を覚えていたが、彼は忘れていた。で笑いながら昔の通学や先の話をした。く会っていなかったのに、会話に困らないのが議だった。

夜勤のがづき、私は病院へ向かった。別れ際、連絡先を交換した。健太は「また話そう」と言い、私は「うん」と答えた。恋のことは考えなかった。ただ、久しぶりに気を張らずに話せたことが嬉しかった。

健太と別れた、私は病院へ向かった。夜勤に会うと決めたのは自分だが、話し込んでを忘れていた。更で制に着替えながら、私は久しぶりに誰かと話すのを楽しみにしていた自分に気づいた。婚してから、との関係を急いで作る気はなかった。でも、友と笑うことまで避ける必はない。

広告

次の、健太から「昔の写真がてきた」と連絡があった。学の運会で、が並んで写っている写真だった。私は写真を見て、髪型もも代をじると笑った。次に会う、彼が持ってきてくれることになった。

健太は、次に会うを私の勤務表にわせて決めた。夜勤のは避け、私が休めるにする。予定を押しつけず、こちらの都を聞いてくれるところも、昔からの友らしくてした。

健太に再会した、私は昔の同級の話もした。誰がどこにんでいるか、先がまだ元にいるか。でいす話は、細かいところがしずつ違っていて、そのたびに笑った。健太は学の頃から変わらず、相の話をさえぎらない。

私は婚したことを話したが、彼に慰めてほしかったわけではない。の部として、もう隠す必がないとったからだ。健太は「自分で決めたことなら、応援するよ」と言った。それだけで分だった。

会った、私は夜勤へ向かった。休憩に真帆から「今は顔がるいですね」と言われた。私は「昔の友達に会ったの」と答えた。自分の暮らしにしい楽しみが増えるのは、った以に嬉しい。

広告

おすすめ作品

リンクを共有

以下のリンクをコピーして友達と共有してください: