みかん小説
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"写真のない履歴書" 第8話

で輪になって

招待は827から数続いた。度んだだけで、仕事がすべてできるようになるわけではない。み物を配る順番を違えそうになったり、お客さまから頼まれたことにすぐ答えられなかったりした。訓練でできていたことも、本番になるとが止まることがあった。

それでも、度目、度目とぶうちに、順がしずつ体に入っていった。お客さまの顔を見て声をかけられるようになり、次に何をすればいいのか、よりく考えられるようになった。

あるのを終えたあと、私たちは格納庫のそばに集まった。誰かが「終わったね」と言った。すぐに別のが「でも、もあるよ」と返す。みんな疲れていたのに、笑いが起きた。

気づくと、目を赤くしているもいた。緊張が解けたのか、したのか、本にもよく分からない涙だった。私も、胸の奥がいっぱいになっていた。

私は隣にいた同期のを取った。彼女も別ののを取る。やがてで輪になり、互いのを握りった。誰かが「私たち、ちゃんとべたね」と言った。

「べたね」

「もぶよ」

「今度は今より落ち着いてできるかな」

そんな会話をしながら、私たちは笑った。言葉にしなくても、みんな同じ気持ちなのだと分かった。

応募したとき、私はの仕事がどんなものか、ほとんどらなかった。

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料がよさそうだとい、締め切りのに事務所へ駆け込んだ。写真のない履歴をし、の事を話した。

あのの私は、ただ今の暮らしをしでも変えたかった。ところが今は、空のでお客さまを迎えている。お盆を持って通を歩き、み物を配り、無事に着くのを見届ける。数で、仕事への気持ちは変わっていた。

に帰ると、母が私の顔を見て「どうだった?」と聞いた。

「怖かったけど、ちゃんとべたよ」

「そう。よかったね」

母は湯気のつお茶をしてくれた。父は聞の向こうから「お疲れ」と言った。い言葉だったけれど、私はうれしかった。

に乗ったことのない私たちが、で働き始めた。次に乗るにしてもらえるよう、できることをつずつ覚えていこう。そううと、翌の仕事に向かう気持ちがし変わった。

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