みかん小説
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"結婚式当日「新婦が救急搬送」私、ここにいますけど?" 第2話

父の仕事に憧れて

私の名は。歳。交番で働く警察官だ。

警察官になりたいとったのは、父の響だった。父は刑事で、にいるはくなかった。休みのでも仕事の話がかかってきて、予定が変わることも珍しくない。遊園や族館に連れていってもらった記憶はないけれど、にいるときの父は、私にいろいろなことを話してくれた。

父がよく見ていた刑事ドラマを、隣で緒に見ることもあった。

「この、犯じゃないとうな」

父が画面を見ながら言うと、私はすぐに尋ねた。

「どうして?」

「犯にしては、がい。あのが隠しているのは、事件のことじゃなくて、族のことかもしれない」

「じゃあ、犯は誰なの?」

「まだ決めない。最まで見てから考えるんだ。最初に怪しく見えたが、本当に犯とは限らないからな」

父は、事件を考えるときにはい込みで決めつけないこと、相の話を聞くときは言葉だけでなく表や様子にも気をつけることを教えてくれた。子どもの私には難しい話もあった。それでも、父が説してくれるのはうれしかった。

「お父さんみたいな仕事がしたい」

私がそう言うと、父はし驚いたあと、笑って私のをなでた。

「刑事の仕事は、テレビみたいなことばかりじゃないぞ。類を作ったり、聞き込みをしたり、なこともい」

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「それでもいい」

父は何も言わず、私の顔を見ていた。そのときの私は、父のように事件を解決することばかり考えていた。警察官になったら、すぐにきな事件を担当できるわけではないということを、まだらなかった。

警察学を卒業して、私は域の交番に配属された。そこでは、を聞かれることもあれば、落とし物を届けに来るもいる。自転の盗難届を受けたり、所同士の騒音トラブルに呼ばれたり、族とはぐれた子どもを保護したりする。事件とは関係のない相談もかった。

交番は体制で、勤務は交代制だ。夜勤のには、酔ったへの対応で夜にへることもある。女性だからと軽く見られることもあった。説している途で「女のに言っても分からない」と言われたには、腹がった。それでも、相を鳴り返すわけにはいかない。まずは話を聞き、必なことをつずつ確かめる。

「お巡りさん、このはどこにありますか?」

所のにを尋ねられ、図を見ながら案内する。巡回に顔なじみの主が「今も暑いね」と声をかけてくれる。迷子のおばあさんを族に引き渡したとき、「見つけてくださってありがとう」とをげられる。そういうさなやりとりが、私の仕事を支えていた。

変なもあるが、町のから「助かったよ」

と言われると、ここで働いていてよかったとう。父の仕事とはし違う。それでも、目ののの困りごとを緒に考える点では同じだ。

そして、私にはもう、くそばにいるがいた。代から付きっている健だ。

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