"結婚式当日「新婦が救急搬送」私、ここにいますけど?" 第11話
婚約を解消する
数、健から連絡が来た。あたりで入院していたが、退院したという。彼は「度きちんと話がしたい」と言ってきた。私は、父と母に同席してもらうことを条件にした。
話しいのには、健の両親も来た。健の母は、私を見るなりくをげた。
「さん、本当にごめんなさい。うちの子がこんなことをしていたなんて、りませんでした。式を楽しみにしていたのに、申し訳ないです」
健の父親もをげた。
「息子がしたことは、親としても許せない。式のキャンセル料も慰謝料も、健本に責任を取らせる」
私はを責める気にはなれなかった。むしろ、息子をかばわず、謝ってくれたことに救われた。健はその隣で、うつむいていた。
「俺は、と別れたくない」
「どうして?」
「本当に反省している。あいちゃんとは、もう連絡を取らない」
「式が止になったから?」
「違う。のことが切なんだ」
私は、健の顔を見た。から別の女性と付きいながら、私と暮らし、結婚式の準備をめていたが、今さら何を言っているのだろう。
「私を切にっていたなら、どうしても隠していたの?」
健は答えなかった。
式のキャンセル料について、母が説した。すでに料理や装の配がんでいたため、キャンセル料は百万円になっている。
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招待客からいただく予定だったご祝儀も、式がなくなったため返す必がある。式に支払う費用だけではなく、準備にかかった分も負担しなければならなかった。
健は額を聞いて、顔を変えた。
「百万円もするのか?」
「式の準備をほとんど私に任せて、打ちわせに来なかったよね」
「仕事が忙しかったんだ」
「仕事だけじゃないでしょう。あいさんと会っていたと、本から聞いたよ」
私は、父と緒にあいさんが入院していた病院へった。あいさんは族にはられたくないと言い、健を呼んでいた。事を確認するため、私は自分が健の婚約者で警察官だと伝えた。すると彼女は、最初こそ黙っていたが、やがて健とほど付きっていることや、休にも何度も会っていたことを話した。
彼女は健との写真も見せてくれた。買い物にかけた写真、族館で並んでいる写真、映画館で撮った写真。健が私には「興がない」と言って緒にかなかった映画を、彼女とは見にっていた。
「その写真、見せてもらったの?」
「見せてもらったよ。あなたが私に言っていたことと、ずいぶん違うね」
健は、何か言いかけてを閉じた。私は弁護士に相談することにした。結婚式を予約し、婚約していた期のこともある。キャンセル料の負担や慰謝料について、専の見を聞き、正式にめるつもりだった。
「婚約は解消します。結婚する気はありません」
健は、ようやく顔をげた。
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