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"結婚式に来ないと怒鳴る義母→義父「もう会場にいるぞ?」" 第1話

話の号と休の静寂

「あんた、今どこにいるのよ!」

休の午。 静まり返った控の空気を切り裂くように、スマートフォンのスピーカーから甲い鳴り声が響き渡りました。

あまりの音量と剣幕に、私はわず画面からを数センチしました。 液晶画面には、義母の名が点滅しています。

「え? お母さん、突然どうされたんですか?」

「『どうされたんですか』じゃないでしょ! 今は誰のだとってるの!? 息子の陸の結婚式当よ! 主役の族であるあんたが、どこをほっつき歩いてるのよ!」

受話器の向こうから、荒い息遣いとヒールの音がせわしなく聞こえてきます。 まるで今にも画面を突き破って殴りかかってきそうな勢いでした。

「く来なさいよ! 到着される親戚の皆さんや、病院の偉い先方に、男の嫁として真っ先にをげるのが筋でしょうが! それなのに、まだ姿も見えないってどういう見なの!? 遅刻する気!? どこまで恥を晒せば気が済むのよ!」

私は元の腕計に静かに目を落としました。 まだ午過ぎ。 挙式が始まるまでには、まだくの余裕があります。

「本当に役たずのバカ嫁なんだから! これだから、柄も教養もないただの平民は困るのよ! いますぐんで来なさい! の恥をかかせる気!?」

義母は言いたいことだけを関銃のようにまくしてると、肩で息を荒げました。

私を「役たずのバカ嫁」となじり、遅刻魔だと決めつける義母。 けれど、私は慌てることもなく、さく息を吸い込みました。

なぜなら、私はとっくに会にいたからです。

それどころか、朝のには現に入り、すでにな仕事をひとつ終わらせたところでした。

「お母さん、私はもう――」 そう言いかけた私の言葉を、義母は容赦なく遮りました。

「言い訳なんて聞きたくないわ! 分以内に私の目のに来なさい!」

方に喚き散らす義母の声を聞きながら、私はある烈な違を覚えていました。 義母の背から聞こえてくるアナウンスの音、き交う々のざわめき。 それが、私のいる所の空気と、あまりにもい違っていたのです。

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