みかん小説
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"雪道を走る父の約束" 第6話

夜の国

仙台を過ぎる頃には、国をるがなくなっていた。夜のをむのは、トラックがほとんどだ。対向のライトがづき、すれ違うたびに体が揺れる。はくなったりくなったりを繰り返し、ヘッドライトののでく流れていった。

ラジオからは、謡曲が流れていた。に入ると音が途切れ、雑音だけになる。健造はダイヤルをし回してみたが、聞こえないものは聞こえない。ラジオを切ると、エンジンの音とタイヤが面を踏む音だけが残った。

運転席の井くにある緑のランプは、速度にわせて数が変わる。り坂でったより速度がると、つ全部が点灯する。健造はブレーキをく踏まず、めにギアを落とした。荷物を積んだトラックは、止まるまでに距がいる。では、なおさら慎にらなければならなかった。

対向の運転が、ライトを度点滅させた。健造は反射に同じ図を返す。脇に警察両がまっているのか、それとも方に事故があったのか。しばらくると、肩で乗用が止まっているのが見えた。ボンネットをけた男性が、のでを振っている。

健造はし先でトラックを寄せた。窓をけると、男性はエンジンがかからなくなったと言う。健造は具箱をし、バッテリーの端子を確かめた。

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自分で直せる故障ではなさそうだったが、くの町まで話をかけられる所を教え、を押して脇へ寄せるのを伝った。

「助かりました。こんなに誰も止まってくれないとってました」

「がってるからな。気をつけて」

健造はトラックへ戻った。止まった分だけ、到着は遅れる。それでも、あのままがの真んに残っていれば、別の事故になったかもしれない。急ぐだけでは、はめないのだと改めてった。

夜のを過ぎると、まぶたがくなってきた。健造は窓をしけ、凍るようなを顔に当てる。ラジオの音量をげ、運転席で体をかす。休みたい気持ちはあったが、どこで止まるか考えると、もうし先へこうとってしまう。

会社からは、できるだけく着くように言われていた。荷主も到着を待っている。健造は、眠気をじたら窓をける、ガムを噛む、顔を洗うといったことを先輩から教わっていた。それで何とかなるとっていた。

フロントガラスの内側がく曇る。健造はぬぐいで拭き、の端を確認した。の壁がくなっている。方には、のが黒く見えた。これから先は国号の峠に入る。健造はアクセルを戻し、のとの距を広げた。

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