みかん小説
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"義母が倒れたと伝えたら、義兄嫁は葬儀を楽しみにした" 第3話

農の朝と、都会から来た義兄嫁

農の朝は、信じられないほどく始まります。

は、まだ空がむの午に起します。 顔を洗い、靴を履いて、午には畑にっています。

太陽が昇りきって気温ががるに、みずみずしい野菜を気に収穫しなければなりません。 朝を浴びたナスやキュウリ、真っ赤に実ったトマトを丁寧にハサミで切り取っていきます。

作業へ持ち帰った野菜を井戸でく洗い、サイズごとに選別して袋に詰めます。 箱詰めした野菜を軽トラックの荷台いっぱいに積み込み、農協やの駅の直売所へ運び込みます。

そこまで終わって、ようやく計の針が朝のを回ります。

急いでに戻り、族の朝ごはんの支度をします。 「誠、起きて顔を洗っておいで! 学に遅れちゃうよ!」 息子を起こし、朝ごはんをべさせ、洗濯を回しながら集団登を見送ります。

掃除と洗濯を猛スピードで終わらせたら、再び畑へ向かい、夫と義母に流して農作業の続きです。

農には、カレンダー通りの休みはありません。 毎が忙しく、だらけの労働の連続でした。 けれど、丹精込めて育てた野菜が直売所に並び、お客さんがに取ってくれるのを見る毎は、とても充実していました。

しかし、そんな私たちの暮らしを、あからさまに見すが現れました。

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義兄の徹さんが結婚した相――義兄嫁の美さんでした。

美さんは、まれも育ちも都会の自称「都会っ子」でした。 彼女にとって田舎とは、テレビや映画の画面の向こうにしかない、別世界だったようです。

結婚の挨拶で初めて義実を訪れたとき、美さんがからりて放った第声を、私は今でも忘れられません。

「うわ……こんな奥にがあるなんて驚きです。 こんな何もない所でも、ってめるんですね」

迎えた私たちの顔を見るなり、美さんは顔をしかめて言い放ちました。

「徹さんは都会でまともな会社に勤めていて本当によかったわ。 私、こんな虫としかない所で暮らすなんて、秒たりとも耐えられませんもの」

初対面の相に対して、平然とそんな暴言を吐くでした。 夫のサトルが眉をひそめ、の空気が凍りつく、義母だけは穏やかに微笑んでいました。

「確かに、ここには都会のような便利なおは何もないけれど、空気とは綺麗ですよ」 「自然しか誇れるものがないってことですよね。歩いてける距にコンビニすらないなんて、便すぎて信じられません」

美さんはを鳴らし、最まで田舎への悪を並べてました。 毎顔をわせるわけではないのだから、と自分に言い聞かせてやり過ごしたのを覚えています。

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