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"高齢女性を後回しにした受付――絵を替える女性の正体" 第9話

確かめること、決めつけないこと

診療所から連絡があったのは、だった。院は患者の個報を話せないと置きしたうえで、私が目撃した範囲について確認したいと言った。

私は午の診療が終わる頃にクリニックへった。診察には院と千代さん、浦さんがいた。沼田さんは別で話を聞かれているとのことだった。

「静子さんが見たことと、ほかの方から聞いた話は分けて記録します。覚えている範囲で、付や順番を教えてください」

院に促され、私は黒田さんが受付で胸のどきどきを訴えた、田さんよりの番号で先に呼ばれた面、田さんがふらついたのに受付で止められたことを話した。

浦さんは、机のに自分のメモを置いた。

「黒田さんから話があると、沼田さんに『今は体調が悪いそうだから、先に案内して』と言われたことが何度かありました。診察ではなく自費の注射だけのもあったといます。でも、私は医師か護師に伝えたかまでは確認していません」

院はメモを読み、質問した。

「浦さんは、指示があった付を覚えていますか?」

「受付の勤務表と予約帳を照らしわせれば、ある程度は分かります。記録に症状の聞き取りがないもあります」

「では、個報を必以に見ないよう注しながら、院内で確認しましょう」

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浦さんは続けた。

「先、裏で沼田さんが黒田さんから封筒を受け取るのを見ました。は分かりません。、沼田さんから、商品券をもらったと聞きました」

「それは、沼田さん本が話したのですか」

「はい。ただ、順番の便宜と引き換えだったかは分かりません」

千代さんは静かに頷いた。

「そこを混同してはいけませんね。受け取ったことと、見返りがあったことは別です。確かめるのは院の仕事です」

院は、受付の記録、予約の変更、護師への申し送りの無を調べると話した。黒田さんや沼田さんからも個別に説を聞くという。

「患者さんの名や診療内容を、待のに話すことはしません。結果は院内の管理として扱います。ただし、受付での順は患者さんにも分かる形で改めます」

私は、田さんの薬が途切れずに済んだことを伝えた。院は、もう度をげた。

「田さんが受診を諦めるところまで追い込まれていたことを、く受け止めます」

その帰り、浦さんが受付まで見送ってくれた。

「私、からおかしいとっていたのに、沼田さんに言い返せませんでした」

「で抱えることではないといます。院や護師さんに相談できるようになってよかったです」

浦さんはさく頷いた。

「これからは、分からないことをそのままにしないようにします」

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