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"親友と夫を捨てた日" 第4話

そこへ健が歩みた。

「美」

妻を見る。

美は震えていた。

「け、健……」

「楽しかったか?」

その言で。

美の顔から血の気が消えた。

「全部誤解なの!」

美が叫ぶ。

「違うの!」

だが健はスマホを取りした。

そして画を再する。

昨の映像。

寝。

孝志。

美。

の会話。

すべて映っていた。

部が静まり返る。

「終わったな」

健が言った。

美は崩れ落ちた。

泣きながら首を振る。

だがもう遅い。

その。

孝志が叫んだ。

「全部裕子のせいだ!」

私は呆れた。

まだ言うのか。

「こいつが俺を陥れたんです!」

「加藤」

島が睨む。

だが孝志は止まらない。

「こいつは無能なんです!」

「寄虫なんです!」

「俺が養ってやったんです!」

私は静かにバッグをいた。

そして枚の類を取りす。

テーブルに置く。

「何だよそれ」

孝志が見る。

そして固まった。

産登記簿。

所者。

裕子。

持分100%。

「嘘だ……」

孝志の声が震える。

「嘘じゃない」

私は答えた。

「このマンションは私のよ」

「そんなはず……」

「あなたは管理費を払っていただけ」

私はたく続ける。

「買ったのは父」

「名義も私」

「つまり」

私は歩へた。

「ここは最初から私のだったの」

義母が鳴をげる。

「じゃあ孝志のじゃないの!?」

「違います」

私は即答した。

「だから昨」

「主である私を追いしたあなたたちは」

そして。

最の言を告げた。

「法占拠になります」

沈黙。

誰も喋れない。

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孝志は真っだった。

美も同じ。

義母は震えている。

私は最に通帳をした。

「それと」

残を見せる。

千万円。

全員の目が見かれる。

「私の資産です」

「は……?」

孝志が抜けな声をした。

「あなたはずっと私を無能だと言った」

「寄虫だとも言った」

私は静かに笑う。

「でも現実は違った」

「も私」

「資産も私」

「老資も私」

そして。

私は孝志を見ろした。

「何もらなかったのは、あなたの方だったのよ」

孝志の膝が崩れた。

その瞬。

彼のもまた。

音をてて崩れ始めた。

「違う……」

孝志は力なく首を振った。

「そんなはずない……」

先ほどまでの威勢はどこにもない。

顔面は真っ。

額には脂汗。

まるで別だった。

だが誰も同しなかった。

、を見し続けてきた男の末だった。

「専務!」

孝志は突然島へ向かって叫んだ。

「これは夫婦の問題です!」

「会社は関係ありません!」

「どうか仕事だけは……!」

その姿はれだった。

先ほどまで裕子を見していた男とはえない。

島はたい目で見ろした。

「関係ある」

く言った。

「ありだ」

島は枚の封筒を取りした。

「加藤孝志」

い声が響く。

「本付で営業部課職を解任する」

部が静まり返る。

「え……」

孝志は固まった。

だが島は続けた。

「現、事部による懲戒審査が始まっている」

「専務!待ってください!」

「取引先の社夫との倫」

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「会社の信用失墜」

「勤務の適切為」

「会社関係者を招いた適切な宴会」

島は吐き捨てた。

「解雇されないだけ謝しろ」

孝志は崩れ落ちた。

課職。

プライドの源。

最の自。

それが消えた。

その横で。

美が健に縋りついた。

「お願い!」

涙を流しながら叫ぶ。

「度だけ許して!」

「してるの!」

健は無表だった。

「してる?」

く笑った。

「私ので浮気していたが?」

美の顔が引きつる。

健は封筒をテーブルへ置いた。

「婚届だ」

「……」

「そして慰謝料請求」

美の顔が変わる。

額を見た瞬だった。

「千万円……!?」

鳴ががった。

「払えるわけない!」

「払ってもらう」

健はたく言った。

「君が使ったも全て回収する」

義母のかず子が慌ててちがる。

「そんな!」

「美さんがじゃない!」

健は初めて義母を見た。

そして。

言だけ返した。

「ですので」

義母は言葉を失った。

数分。

警察が到着した。

裕子が呼んでいたのだ。

所者の申告による法占拠。

警察官は登記簿を確認し、事を聞いた。

結果。

孝志たちはそののうちに退を命じられた。

荷物をまとめる孝志。

ブランドバッグを抱える美。

呆然とち尽くす義母。

はまるで敗残兵だった。

玄関で。

孝志が振り返った。

「裕子……」

声が震えていた。

「やり直せないか……?」

私はわず笑った。

本気で言っているのだろうか。

「無理よ」

言だった。

だが。

それで分だった。

孝志の肩が落ちる。

「俺は……」

「あなたは自分で選んだの」

私は静かに言った。

「全部」

そしてドアを閉めた。

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