"家族だけと言われた元日の逆転" 第4話
「礼子、まさか……」 「ええ。もう、あのあの子たちのためにする必は切ないわね。あの子たちには、自分たちがどれほど愚かなのか、本当のことをってもらうが来たようです」
その瞬、私ので43引きずってきた「母親」としての迷いが、完全に吹っ切れた。私はこれまで、いい母親、いい姑でいようと必に自分を抑えてきた。息子のぶ顔が見たい、ただそれだけのために、どんな無理でもしてきた。でも、もうそんな活は終わりだ。私は、ただのしい老の主婦ではない。
息子夫婦はらなかった、いや、私が息子をってあえて隠していたのだ。私が現役代に築きげた過の栄も、そして今なお持っているな力も、すべてを。
「正さん、覚えていますか? 30のこと」 「あ……あの規模再発プロジェクトのことだな」 「そうです。30、私は産会社の敏腕営業部でした。このの部をきく変える、数億円規模の巨再発プロジェクト。その全体の総責任者が、でもない私だったのです」
当、産業界は今よりも遥かに苛烈な男性社会だった。女性の管理職など、本を探してもほとんどいない代である。しかし私は、男たちを圧倒する実績だけで会社に認められ、そのプロジェクトを任されたのだ。朝から晩まで主の元へ通っての所者と粘りく交渉し、政と何度も調をね、緻密な資計画をて、建設会社の幹部たちと連打ちわせを繰り返した。
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何度も能な壁にぶつかり、何度も諦めそうになった。でも、私は絶対に諦めなかった。
そして、プロジェクトは成功を収めた。の部には、最先端の技術を結集した規模な級マンション群と、巨な商業施設が建設された。域の活性化に凄まじく貢献し、会社は莫な利益を得た。その未到の功績により、私は会社から特別な報酬を受け取ったのだ。
それは、発したの部の永久所権、そして建設された級マンションの管理組における、株主としての絶対な位。さらに、理事としてのすべての権限だった。
「正さん。健吾がんでいる、あの品なマンション……覚えていますか?」
正がハッと息を呑んだ。
「まさか……!」 「ええ、そうです。あのマンションは、私が30にを賭けて発したプロジェクトの、まさにその1つなのです。健吾が3に結婚して、居を探していたのこと、あのマンションを見つけて『も良くて設備も充実している! すごく気に入ったから契約したよ!』と嬉しそうに報告してくれました。でも、健吾は何もりませんでした。そのマンションが建っているが、実の母親の所だということを。そのマンション管理組の絶対な権限を持つ理事が、実の母親だということを。そして、収入のない彼らが審査に通るよう、入居の際の元保証に裏でなっていたのが、実は母親だったということを」
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私はこれまで、あえてすべてを黙っていた。息子が「自分の実力だけでしい活を始めたんだ」と自信を持ってきることを、親として応援したかったからだ。「母親の力を借りた」などとわせて、プライドを傷つけたくなかった。だから、自分の権力をすべて隠し、ただのな母親として振るっていたのだ。
「あの子は何もらずに、母親のので、母親の保証でぬくぬくと活していたわけか……」
正が皮肉に満ちた苦い笑みを浮かべた。
「本当に皮肉なものだな。母親を『族じゃない』と払いにしておきながら、その母親の財産と庇護ので優雅に活していたとは」
私は自宅の庫に切に保管している、数々の類のことをい浮かべた。の登記簿、マンション管理組の株主名簿、理事としての正式な契約、そして保証としての署名捺印類。そのすべてに、「岡崎礼子」という私の名が、最権力者として刻まれている。
「正さん、あの子たちに教えてあげましょう。族とは何か、そして、を見やで軽く見ることの恐ろしさを」
正が力く、きく頷いた。
「ああ、礼子、俺も全面に賛成だ。
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