みかん小説
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"年金七万円の老人ホーム" 第5話

私たちはロビーのさなテーブルを挟んで向かいって座った。娘は私の顔をじっと観察し、配そうな声で尋ねてきた。

「お父さん、ここでの活はどう? ちゃんとご飯はべられている?」

私は無理に笑顔を作り、娘をさせるように温かく答えた。

「まあ、何とか元気にやってるよ。配いらないさ」

しかし、娘は私の痩せたや、6畳の部の様子を見て、言葉の裏にある現実を敏に察したようだった。娘の瞳に、みるみるうちに粒の涙が溜まっていった。

「お父さん、本当は辛いんでしょ……? ごめんね、私がもっとお持ちで、もっとたくさん仕送りができたら、もっと綺麗で豪華な老ホームに入れてあげられたのに……」

娘は声を詰まらせてうつむいた。私はすぐにを伸ばし、テーブルのの娘の震えるを、両でしっかりと握りしめた。

「何を言っているんだ。お分すぎるほどやってくれたよ。おがこの施設を見つけてくれなかったら、私は今頃あのアパートの階段ので野垂れんでいたかもしれないんだ。ここは確かに、楽園のような豪華な所じゃない。事も質素だし、部も狭い。でもね、暮らしをしていたのような、毎晩の恐ろしいからは完全に解放されたんだ。それに、ここには井さんや藤本さんのような、優しい仲もいる。

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だから私は本当に丈夫なんだよ。謝しているんだ」

私の言葉を聞きながら、娘は何度も涙を拭い、さく頷いてくれた。

「ありがとう、お父さん……。そう言ってもらえると、したわ」

の滞、娘は何度も振り返りながら施設をっていった。

夕暮れのが差し込む静かな6畳の部に戻り、私はベッドに腰掛けて、1く考え込んでいた。

7万円で老ホームに入った老の真実。それは、世が言うような「綺麗な楽園では決してない」ということだ。事はどこまでも質素で、部は狭く、プライバシーも自由も制限される。と妥協の連続だ。しかし、それでも、1で孤独と病気のに怯え、貯が尽きていく恐怖に震えながら暮らす過酷な々と比べれば、ここは遥かにマシな所だった。

なくとも、ここには凍えない根があり、毎3事が保証され、万がに守ってくれる医療と繋がった全がある。そして、痛みを分かちえる仲がいる。7万円のしかなくても、私たちは現実を受け入れる「覚悟」さえ決めれば、その限られた枠ので、ささやかな幸せを見つけてきていくことができるのだ。

綺麗事は言わない。ここは決して豪華な理郷ではない。しかし、孤独ので震えるよりは、ずっとマシな選択肢がここには確かにしている。

私はこれからも、この6畳の部で、井さんや藤本さんと々笑いいながら、自分の等を静かに、力く歩んでいくつもりだ。それだけで、私の老分に満たされているのだから。

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