"病室の鍵を閉めた嫁" 第6話
でも今、彼は私の方ではなく、私を拒絶して閉ざした扉の向こう側に、完全にそちら側のとしてっていた。
「拓哉、私は今、無事に孫に会うことができました。だから、親としてはもうこれで分です」 私は息子を真っ直ぐに見据え、言言を言い聞かせた。 「母さんとして、あなたたちとの関係は、今この瞬を以てすべて終わりにします」
ベッドのの美咲さんが、消え入りそうなさな声で呟いた。
「お義母さん……そんな……」 私は彼女の方を静かに振り返り、徹に言い放った。 「私はこの子の祖母です。でも、あなたたちの欲望を満たすための都の良い財布ではありません」
そう言い残して、私は歩も振り返ることなく病をにした。廊をてエレベーターに乗るまで、背から私を追ってくる音は、誰としてなかった。
神奈川の誰もいない自宅に帰ると、私は袋の底から夫のの属箱をそっと取りした。そのは、胸が締め付けられて夜まで何もべる気になれなかった。暗い台所ので、カチコチと響く計の針の音だけが、静かに部に響き渡っていた。
翌朝の午9、の窓がくと同に私は続きをった。これまで毎欠かさず座から引き落とされていた、拓哉たちのための10万円の自送をそので完全に止した。
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さらに、拓哉に「何かあったのために」と渡していた私の族カードをすべて能止させた。通帳と印鑑、そしてこのの権利を含むすべての類を、のにある固な貸庫のへとすべて移した。
そので、私は夫の相続の際にお世話になった信頼できる弁護士の事務所へと向かった。
「しい遺言を作成させてください」
かつては、私がんだはすべての財産とこのを拓哉に相続させるつもりだった。しかし、私はその内容をすべてき換えた。私の遺産の部分は、域の齢者活支援団体へと寄付し、残りの部は、あの初孫が将来、20歳になって成したに本が直接受け取れるような「教育資」として信託に残すことにした。拓哉夫婦が自分たちので自由におを引きし、浪費することは絶対にできない法仕組みだ。
私は決して、まれたばかりの孫を憎んでいるわけではない。あの子には何の罪もないことは誰よりも分かっている。けれど、孫に会わせることを質にされて、夫と守り抜いたこのや通帳、そして私のこれからの老の尊厳を、あの欲なたちに無条件で差しすようなことは、絶対にしないとに決めたのだ。
数、スマートフォンに拓哉から何度も何度も着信があり、メッセージが届いた。
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『母さん、美咲も美咲のお母さんも本当に反省してるんだ。赤ちゃんの写真を送るからさ、援助のことだけでももう度話しえないかな?』
私は度だけ、以の返信を打って送信した。
『孫の写真は見ます。でも、おの話は度としません』
その、美咲さんからも、言い訳がましくかれたいメッセージが届いた。
『お義母さん、あのは産の極限状態ので……母が私の気持ちを察して勝に鍵をかけてしまったんです。母に悪気はなかったんです。赤ちゃんのためにも、どうか元の関係に戻したいです』
私はその文章をすべて読んだが、度と返信することはなく、そのまま画面を閉じた。
それからの々、私は域で催されている齢者のための活相談会に、ボランティアとして積極に参加するようになった。そこには、通帳を子供に預けたまま返してもらえずに泣いている老、を売って同居しろと迫られている、孫に会わせるという言葉を信じておをし続けているなど、私と全く同じような境遇での瀬戸際にたされている老たちが、った以にたくさんいた。
私は相談会の席で、々彼らに向かって静かに自分の経験を話す。
「孫は本当に目に入れても痛くないほどいです。でもね、子供たちに通帳と印鑑をすべて渡してしまうに、どうか度だけち止まって、自分の元を確認してください」
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