"録音機が暴いた義実家" 第3話
妻が私に言えない、何か恐ろしい問題を1で抱え込んでいる。それだけは違いなかった。
しかし、私が何度優しく問い詰めても、弓は「丈夫だよ」と力なく笑うだけだった。きっと、私が「族みんなで仲良くしてほしい」と願いすぎたせいで、弓は私に気を遣い、余計な波をてまいと、必に奥歯を縛ってしているのだ。
このままでは、弓のが壊れてしまう。本当のことは、弓に聞いても答えてくれない。ならば、私自が直接確かめるしかないのだ。私の見えないところで、あの実ので体何が起きているのか。母と妹が、弓に対して私のいない密でどんな顔を見せているのか。私は決して、見て見ぬふりはしないとに決めた。
そして迎えた、次の曜。私たちは再び、をらせて実を訪れていた。 「いらっしゃい、ゆみさん。今もいところをわざわざ悪いわね」 母の浩子は、いつものように玄関のドアをけると、満面の笑みを浮かべて私たちを迎え入れた。
弓はさなナナのを握りながら、「とんでもありません、お邪魔します」と、々とをげて実のへと入っていく。
私は着を脱ぐふりをして壁に背を向け、事にネットで購入しておいた、親指ほどのきさしかない型録音のスイッチを密かに入れた。そして、弓が荷物を置いて実用のエプロンをにつけた瞬、彼女のろに回り、そのポケットの奥底へと、気づかれないようにそっと録音を忍ばせたのだ。
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リビングでナナが、私の父の雄と緒にテレビのアニメ番組を見始めたのを確認し、私は自然にならないようにソファーからちがった。 「ちょっと、親父に頼まれていた園芸用のを買いに、くのホームセンターにってくるよ。すぐ戻るから」
エプロン姿の弓は、私のその言葉にさく頷いた。母と妹も、「気をつけてね」と笑顔でを振って見送ってくれた。私はそのまま実をてに乗り込み、しれた国沿いにあるコンビニの駐へと向かった。
黒いカローラのエンジンを切り、ハンドルを握る自分のを見つめると、指先がわずかに震えているのが分かった。 (どうか、私のくだらない考えすぎであってくれ……) そうので激しく願いながら、私はスマートフォンの計の針がむのを、ただじっと待ち続けた。
しかし、2に実へ戻り、弓がエプロンをした隙にポケットから回収したその録音には、私の切実な願いを々に打ち砕く、おぞましい真実が酷に記録されていたのだ。
帰りの内は、息が詰まるほどの苦しい静寂に包まれていた。
部座席のチャイルドシートでは、実でたちに気を遣いながら遊び疲れた5歳の娘のナナが、すやすやとさない寝息をてて眠っている。助席に座る妻の弓は、度もこちらを振り返ることなく、窓のを流れていく夕暮れの暗い景をぼんやりと見つめ続けていた。
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に照らされた彼女の横顔は、気が完全に抜け落ちたように青く、ひどく疲れきっているように見えた。膝ので固く組まれた彼女の両は、無識のうちに自分の指をきつく握りしめ、爪がくなっている。これは、彼女がいや、耐え難いストレスをじているにす特の癖だった。
私はハンドルを握り締めながら、のズボンのポケットに入れたさな録音の、くてたい触を何度も確かめていた。実での2、私が「ホームセンターにってくる」と嘘をついてを空けていた、あのさな械は弓のポケットので、体どんな獄の音を拾っていたのだろうか。
私の見えない密ので、母の浩子と妹の美穂は、弓に対してどんな態度を取り、どんな言葉を浴びせていたのか。それを確かめるのがあまりにも怖くて、私は何度もポケットからをし、また恐る恐る触れるという無な作を繰り返していた。
弓と結婚して、今で7になる。弓はくに両親をくしていた。
物つくに父親を慮の事故で失い、女つで自分を必に育ててくれた最の母親も、弓が20代半のに病気で界してしまった。
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