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"録音機が暴いた義実家" 第15話

あいつらは弓から全財産をむしり取った、娘のナナまで奪い取り、私を元の持ちの娘と再婚させて、さらなる甘い汁を吸おうと企んでいたのだ。

弓をだとっていない。自分たちの見栄と欲望を満たすための、ただの具だとしかっていない。これが、私を産み、育てた母親の本当の姿だというのか。私はく息を吐きし、顔の筋肉を緩めて笑顔を作った。 「お待たせ、お茶淹れたよ」

私が今に姿を現すと、はビクッと肩を揺らし、慌てて話題を変えた。 「あ、ありがとう、たかし」 「そういえば、このテレビでやってた温泉、今度、美穂とこうとってて……」

私はに湯呑みを置き、ソファの向かい側に座った。 「へえ、温泉かい。いいじゃないか。たまには親孝させてよ、費用は俺がすから」

私がそう言うと、母と美穂は顔を見わせ、目を輝かせた。 「まあ、本当!? たかしは本当に優しいわね!」 「お兄ちゃん好き! さすが級取り!」

の顔を眺めながら、私の極の氷のようにえ切っていた。んでおけ。今のうちに、せいぜい浮かれていればいい。おたちが温泉には、永に来ない。私が用しているのは、親戚全員のでおたちのその醜い面の皮を剥ぎ取り、社会を与えるという、最の「親孝」だ。

30分ほどくだらない世話をした、母と美穂は「じゃあ、ゆみさんによろしくね」

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嫌で帰っていった。

玄関のドアが閉まり、音が完全に消えたのを確認すると、寝のドアがしだけき、弓がな顔で覗き込んだ。 「たかし君……帰った?」

「ああ、帰ったよ。もう丈夫だ」 私が駆け寄り、弓をく抱きしめると、彼女のさな体はまだ微かに震えていた。 「ごめんなさい……私、隠れてるだけで、たかし君に嫌ないさせちゃって……」 「嫌ないをさせているのは、俺の方だ。あいつら、本当に最な連だよ」

私は弓の髪を撫でながら、先ほどにした命保険の解約や、町内会の娘との再婚の話は、あえて伏せておいた。これ以、弓のを恐怖で傷つける必はない。

そのの午、自宅のポストに速達で分い封筒が届いた。差しは、伊藤弁護士の事務所だった。斎に持ち込み、封を切ると、そこには完璧に作成された法類の束が入っていた。当利得返還請求、慰謝料請求、そして今の接触を切禁じる。付箋には、伊藤弁護士からの達な文字でこうかれていた。

『準備はすべていました。様の覚悟、全力でサポートいたします』

古希の祝いまで、あと2週。私は類をきつく握りしめ、窓のに向かって、静かに、しかし確信に満ちた声で呟いた。 「絶対に、逃がさない……」

私たちが仕掛ける反撃の包囲網は、すでに義実たちの退を完全に塞いでいた。

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『古希の祝いの席には、町内会の娘さんのさゆりさんも招待したから、あんたは裏方に徹して、さゆりさんのおもてなしをしなさい』

弓のスマートフォンに届いた、義母からのLINE。そこには、内だけが集まるはずの祝いの席にあろうことか、息子の「次の妻候補」を同席させるという、狂気に満ちた計画がかれていた。さらに、メッセージは背筋が凍るような文で締めくくられていた。

命保険を解約した200万円、当必ず現で持ってくること。もし逆らったら、あのをたかしに見せて、ナナちゃんと緒にから叩きすからね』

古希の祝いを3に控えた夜、画面に並ぶそのおぞましい文字の列を見て、私の全の血液は瞬にして沸騰し、の芯が真っになるほどの殺すら覚えた。 「たかし君、どうしよう……私、命保険なんて解約してないよ……」

弓はスマートフォンを握りしめたまま、ガタガタと刻みに震えていた。無理もない。弓にとって、自分とナナの命綱である『』を盾に取られ、と絶対従を求されているのだ。 「丈夫だ、弓。解約なんてしなくていい。おも、1円も持っていく必はないよ」

私は弓のえ切ったを両で包み込み、なるべく穏やかな声で言った。 「奴らは、親戚全員が集まる席で、君を『気の利かない、作法な嫁』として扱い、さゆりさんを『気の利く素らしいお嬢さん』として持ちげるつもりなんだ。

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