"録音機が暴いた義実家" 第22話
さゆりの声に、母は「さゆりさん、これは誤解で……」と必に取り繕おうとする。しかし、さゆりはたくで笑いばした。 「誤解なもんですか! 録音も通帳もてるじゃないですか! するにあなたたちは、ゆみさんからおを絞り尽くしたから、今度は実が持ちの私を次の『打ちの槌』にしようとしたんでしょう! ふざけないでよ!」
さゆりはドカッと座布団を蹴りばした。 「私、こんな犯罪者の族に嫁ぐなんて絶対に嫌! お父さんにもすべて話して、町内会でも言いふらしてやりますからね! ああ、最悪! こんな古希の祝いなんて来るんじゃなかったわ!」
さゆりは持っていた級ブランドのバッグをひったくるように持ちげると、振り返りもせずに広の襖を乱暴にけててってしまった。母が最も頼りにしていた次の蔓であり、自分の見栄を満たすための具が、親戚全員ので母をゴミのように見捨てて逃げった瞬だった。 「ああ、さゆりさん、待って……!」
母は力なくを伸ばしたが、もう誰として母を助けようとするものはいない。
美穂は、「私は悪くない! お母さんが全部計画したの! 私は言われた通りにしただけ!」と、ついに自分の母親を売りばして保にり始めた。 「美穂! あんたよくもそんなことが!」 「だって本当のことじゃない! お母さんが『あの子は孤児だから、いくらでも言うことを聞く』って笑ってたんじゃない!!」
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実の母親と娘が、お互いの醜い罪をなすりつけい、広の真んで醜く罵りっている。私はその獄のような景を、全くのかない、ただのころを見るようなややかな目で見ろしていた。
分に絶望をわわせただろう。だが、私の反撃はこれで終わりではない。社会な制裁だけでなく、彼女たちにはきっちりと法な落としをつけてもらわなければならない。
私は胸ポケットから、最の1枚の封筒を取りした。伊藤弁護士の事務所の名が入った、厳格な法文だ。私は罵りっている母と美穂に向かって、氷のようにたい声で宣告した。 「もういい。見苦しい争いは、で弁護士と警察ので分にやってくれ」
その言葉に、母と美穂のきがピタリと止まった。 「……警察?」 母が虚ろな目で私を見げる。 「ああ。俺は今、ただ真実を暴するためだけにここに来たわけじゃない。おたちに、きっちりと産をさせるために来たんだ」
私はその封筒の封を切り、から正式な類を取りした。それが、母と妹のに完全に終止符を打つ、酷な法文であることを、彼女たちはまだ気づいていなかった。
私のその酷な宣告に、美穂がついに泣き叫び始めた。 「お父さん! お父さん助けて! 私、逮捕なんて絶対に嫌! お父さんの退職があるでしょう、それで600万くらい払ってよ!」
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美穂は顔を覆って泣き崩れている父に激しくすがりついた。母もハッとして、いつくばるようにして父の元にびついた。
その、広に鈍く、しかし々しい衝撃音が響き渡った。私が弓を庇うように歩に踏みし、鬼の形相で弓にびかかろうとしてきた母の両肩を、力任せに突きばした音だった。 「きゃあ!」
い鳴をげ、母の浩子は級な畳のを様に転がり、背ののに背をく打ち付けた。飾られていた派な掛け軸がビリビリと破れ、けの瓶がガチャン! と音をてて々に砕け散る。
浸しになった畳ので、母は着物の裾がめくれるのも構わず、肩で荒い息をしながら私を睨みつけた。髪は振り乱れ、淑やかな「良妻賢母」のなど微もない。ただの醜い、理性を失った獣だった。 「たかし……あんた、実の親に向かって何をするのよ!!」
母が切り声をげ、再びちがろうとした、まさにそのだった。 「そこまでです、サチ子さん」
広の入りから、く、極めて静な声が響いた。親戚たちがハッとして振り返ると、そこにはピタリと閉ざされていたはずの襖が、きくけ放たれていた。
っていたのは、縁の鏡をかけたスーツ姿の初老の男性、伊藤弁護士だった。そしてそのろには、制にを包んだ2名の警察官が、厳しい表で広のを見据えていたのだ。
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