"眠らされた妻の録音" 第11話
保のためではなく、崩れ落ちた1の母親の、からの謝罪のように聞こえました。
しばらくして、義母はバッグからUSBメモリーを取りし、テーブルに置きました。
「私がこっそりコピーしておいた映像、全部ここに入っているわ」
私はそれを見つめました。
「被害者は何いるんですか」
義母は目を閉じました。
「私も全部はらない。でも警察が把握しているより、ずっといはずよ」
息が詰まりました。
「1つだけお願いがあるの」
義母が震える声で言いました。
「優斗が逮捕されても、絶対にあの子に会わないで」
私は乾いた笑いを漏らしました。
「自分をしている女性を、の男と緒に部に閉じ込める。それがなんですか」
義母は苦しそうに俯きました。
「優斗が許されない罪を犯したことは分かっている。でも、あの子があなたをしていたこともっているの」
「それでも、彼はお父さんを選んだじゃないですか」
彼女は何も答えられませんでした。
カフェをる、義母は私の背に向かって叫びました。
「絶対にあの子を許さないで」
私はたいのでを止めました。
義母の泣き声混じりの声が続きました。
「私自でさえ、自分を許せないのだから」
その夜、私はので30分くけませんでした。
粒がフロントガラスを滑り落ちていきます。
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義母は共犯者でした。
でも同に、夫と息子に挟まれ、恐怖ので沈黙していたれな女性でもありました。
ただ、その沈黙があまりにもくのを傷つけた。
その事実だけは、変わりませんでした。
義母から受け取ったUSBメモリーを警察へ渡した、捜査は気にみました。
映像のには、田徹也と別の男が女性を脅迫し、産譲渡契約へ署名させる面が映っていました。女性は泣き叫び、最にはっていられないほど追い詰められていました。
私は数秒も画面を見ていられず、顔を背けました。
武田刑事はモニターを消し、い声で言いました。
「共犯者をさらに逮捕できそうです」
「優斗は?」
私は尋ねました。
武田刑事は私をしばらく見つめました。
「ご主は、複数の映像に登しています。最初は直接関与していなかった能性もありますが、には状況を完全に把握していたと見られます」
私は膝ので両を握りました。
「おも受け取っていたんです」
そして、田がにした「1件につき3億円」という言葉を伝えました。
武田刑事はい、沈黙しました。
「国分事が全ての罪を被ろうとしている理由は、それかもしれませんね」
「息子を守りたかったんでしょう」
私はたく答えました。
その数、優斗からビデオ通話がかかってきました。
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らない番号でしたが、ると画面に彼の顔が映りました。
のに座っている彼は、何も眠っていないようにやつれていました。
「番号、変えたんだね」
彼の声はかすれていました。
「何の用」
「1度だけ会ってくれないか」
「嫌よ。もう2度とあなたの顔を見たくない」
優」
「嫌よ。もう2度とあなたの顔を見たくない」
優斗は目を伏せました。
「君が俺をんでいるのは分かってる」
「むほどのも残っていないわ。ただ疲れて、うんざりしているだけ」
彼の目が赤くなりました。
「俺が悪かった」
私はさく笑いました。
「番おかしいのはね、あなたがまだ“悪かった”程度のことだとっていることよ」
彼は何も言えませんでした。
私は画面のの見慣れた顔を見つめました。
「あなたはただ悪かったんじゃない。怪物になったの」
優斗は顔を歪めました。
「俺も、本当にやめようとしたんだ」
「ってる。鈴子さんから聞いた」
彼は驚いた顔をしました。
「父さんが、部区の件さえ片づけば全部終わる、もう君にはをさないって約束したんだ」
私はスマートフォンを握るに力を込めました。
「自分の妻を差ししておいて、それを守ることだとっていたの?」
「俺は君の体に指1本触れていない」
「でも、隣で全部見ていたじゃない」
その言葉に、優斗は固まりました。
「自分でをすも怖い。
でも、その悪事が起きるのをそばで見ているの方が、にはもっと恐ろしいのよ」
優斗は涙をこぼしました。
「君をしていたのは、本当だった」
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