"70 円扱いされた 31 万仕送り~贔屓する義両親との決別" 第28話
「だが偶然、彩子が隠していた通帳とカードを見つけた。でもったより残がなかった。あれだけではりない。」
彩子は夫から受け取った慰謝料を、自分名義の座とは別に、サナ名義の預座に分けて貯していた。
何かあったのためにと頼まれ、その通帳とカードは私が預かっていた。
弘が見つけたのは彩子名義の通帳だけで、サナ名義の座がすることはらなかったのだろう。
「そうそう、お母さんもきお父さんから額の保険を受け取ったって聞きました。
だから同居して、お母さんからを借りて借を返済しようとった。
だが何度誘っても同居に応じてくれないので、仕方なく別の段を考えたんですよ。」
なんと、私がき夫から受け取った保険まで狙っていたのだ。
「お母さんが保険をにしたように、俺もを得ればいいといついた。」
恐ろしいことに、弘は交通事故に偽装して彩子を殺害し、遺産と命保険の両方を独り占めしようと企んでいた。
「なんて恐ろしいことを考えるの?」
私は玄関ドアに背を向け、ドアノブにをかけて鍵をけようとした。ドアがしいた瞬、弘が私の腕をく掴んだ。
きな力でを奪おうとする弘に、私は必で抵抗した。
弘に腕をく引っ張られ、私は尻餅をついた。
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衝撃でから滑り落ちたを、弘が拾おうとを伸ばした。
「返しなさい!」
万事休す、そうった瞬、からドアがき警察官が踏み込んできた。
「丈夫ですか?怪はありませんか?」
の警官が私に駆け寄り、を貸してたせてくれた。状況が分からず呆然としていると、あっというに残りの警官が弘を両脇から拘束した。
「川本咲がひき逃げを自した。おの殺計画も全部話したからな。」
現を通りかかった別ののドライブレコーダーに、弘の浮気相・川本咲が彩子をひき逃げする瞬が鮮に録画されていたらしい。
弘は殺未遂の容疑で警察に連されることになった。
の警官に挟まれながら、弘は「あとしでうまくいったのに、ばあばが邪魔しやがって」と暴言を吐き、パトカーに乗せられていった。
数、病院から「彩子の識が戻った」と話が入った。
仕事だった私は退させてもらい、サナを幼稚園に迎えにってから病院へ駆けつけた。
「本当によかった、識が戻って。」
「お母さん、々配かけてごめんなさい。」
サナも久しぶりに起きた母親に会えて嬉しそうだった。
識が回復した彩子は、改めて警察の事聴取を受けることになり、弘はひき逃げ事件の容疑者として再逮捕された。
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退院、彩子はサナを連れ、私の実へ戻ってきた。私は娘と孫ので暮らすことになった。
とし、父親代わりとして緒に過ごした弘がいなくなっても、サナはさほど気にしていない様子だ。むしろ「毎ばあばに会えるね」と、私と暮らせることをびしてくれた。
弘は浮気でを空けることがく、これまでもほとんどに帰らない々だったようだ。
彩子は弁護士を通じ、留置の弘に婚届を送り、無事に婚が成した。
調査の結果、弘には複数の浮気相がすることが判し、彩子は全員から慰謝料を受け取ることができた。
「私名義の座のおは浮気調査費用に使い、残りは弘に取られてしまった。
だけど弘はサナ名義の預座のをらなかったから、孫の貯は守れてよかったわ。」
「サナがママの頼み通り赤鬼の折りをばあばに渡してくれたおかげで、ママは本当に助かったの。偉かったね、ありがとう。」
好きな母親に褒められ、サナは嬉しそうに笑う。
彩子は犬と猿の折りを折りながら静かにつぶやいた。
「悪いお父さんはもういないからね。」
サナは嬉しそうに犬と猿の折りを受け取った。
彩子は体の怪が治ったも、期なカウンセリングによるのケアが必だった。度も命を狙われたのだから、無理もない。
それでも最のサナに危害が及ばなかったことが、何よりの救いだと彩子は話した。
同じ母親として、その気持ちは痛いほど分かる。
これからは彩子と、サナを全力で守りながら、私たち自も幸せにきていこう。
で過ごす々は、今までよりずっと穏やかで楽しいものになる。私はそう確信した。
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