"白いドレスの告白" 第7話
夜1になると、あののことが蘇った。
展望スポットでの美智子の笑顔。
幸せそうに語る結婚の話。
自分のので膨らんでいった暗い。
京子は毎晩のように悪にうなされた。
ので、美智子がから現れた。
濡れた髪のまま、京子を見つめて問いかける。
「どうして?」
目が覚めると、全に汗をかいていた。
職でも、京子は以より無になった。同僚が話しかけても、の空で返事をすることが増えた。
「丈夫、田さん? 最元気がないけど」
そう配されるたび、京子は無理に笑顔を作った。
「丈夫です。ちょっと疲れているだけです」
だが鏡に映る自分の顔は、ごとにやつれていった。事も喉を通らず、体も減っていった。母親が配して、病院にった方がいいと言っても、京子は「丈夫」と答えるだけだった。
昭54。
美智子の失踪事件は、警察ので未解決事件として記録されていた。折、聞に方者の報としてさく掲載されることがあったが、しい報は何もなかった。
美智子の族も、しずつ捜索を続ける力を失っていった。
婚約者は、別の女性と結婚したという話もに入った。
は、すべてを流していく。
京子はそうった。
しかし、自分のの罪だけは流れなかった。
昭56、京子にいがけない縁談が持ち込まれた。
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相は、同じ会社の取引先で働く男性、田誠だった。33歳の真面目な会社員で、派さはないが、穏やかで誠実な柄だった。
最初の見いの席で、田は京子に優しく話しかけた。
「田さんは静かな方ですね。僕もあまり社交ではないので、気がうかもしれません」
京子は戸惑った。
自分のようなが、結婚などしていいのだろうか。
そういながらも、田の穏やかさにしずつをいていった。
彼は無理に話をさせなかった。沈黙があっても、焦らず待ってくれた。何度か会ううちに、京子はさな希望を抱くようになった。
このとなら、しいを歩めるかもしれない。
過を忘れて、普通の活ができるかもしれない。
昭57の初め、田は京子にプロポーズした。
「田さん、僕と結婚してください。切にします」
京子は涙を流しながらうなずいた。
「はい。よろしくお願いします」
その涙がびからなのか、それとも別のからなのか、京子自にも分からなかった。
結婚式は昭575に決まった。
美智子が失踪してから8の、同じ季節だった。
式当、京子はホテルの控で、純のウェディングドレスを着ていた。鏡に映る自分の姿を見ながら、彼女は複雑な表を浮かべていた。
本当に私は、このドレスを着る資格があるのだろうか。
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の奥で、そんな声が響いていた。
式には、両の親族、職の同僚、代の同窓も何か招かれていた。皆が京子を祝福した。
「おめでとう、京子ちゃん」
「幸せそうね」
京子は笑顔を返した。
だが、その笑顔はどこかこわばっていた。
式はみ、田は優しく京子のを握った。
「これから2で、幸せな庭を築いていこうね」
京子はうなずいた。
しかしのでは、美智子の顔が浮かんでいた。
披宴が始まり、会は華やかな雰囲気に包まれた。
乾杯の音が取られ、料理が運ばれ、親族たちは笑顔でグラスをわせた。
京子は婦席に座り、来賓にをげ続けていた。
その、代の同窓たちのテーブルから、美智子の名が聞こえた。
「美智子ちゃん、本当にかわいそうだったわよね」
「失踪したまま、何も分からないなんて」
「京子ちゃんも、あの緒だったからつらかったでしょうね」
その会話を聞いた瞬、京子のが震えた。
グラスがさく音をてる。
田が配そうに尋ねた。
「京子、丈夫?」
「丈夫です。し暑いだけです」
そう答えたものの、京子のにはもう周囲の音が入っていなかった。
美智子。
美智子。
その名だけが、ので何度も繰り返されていた。
京子は突然ちがった。
「し、お洗いに」
そして会をた。
吉田桂子は、そのろ姿を見て違を覚えた。
披宴の最に、あんなに慌ててていくのは普通ではない。
桂子はそっと席をち、京子のを追った。
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