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"置き去り嫁の南国裁き" 第10話

より子は自分の首に巻いたブランドスカーフを掴み、震えた。

さん、あなた……私たちを最初から罠にはめていたの?」

「いいえ。罠を踏んだのはあなたたち自です」

私は淡々と告げた。

「この国の島において、裏社会のにとって信用は命よりい。神崎のような巨な勢力とトラブルを起こさせようとした拓也さんは、彼らにとって万に値する吉なとなりました」

リナがいながら私の元にすがりつこうとした。

さん、お願い。私たち悪かったわ。全部お兄ちゃんが言いしたことなの。私はただついてきただけなの。助けて。私たち族でしょう」

私は無言で、そのを避けた。

「黙っていないで何か言いなさいよ、この血女!」

より子が絶望のあまり喚いた。

「あなた、5も私たちの族だったじゃない。毎、私たちのために料理を作って、洗濯をして……」

族、ですか」

私はより子の目をまっすぐ見つめた。

「お義母さん。あなたは度でも、私のことをとして扱ったことがありますか?」

より子の元が引きつった。

「私がして倒れたでも、事を作れ、この役たず、と言ったのは誰でしたか。母が術を受けるとった、縁起が悪いからこのからていけ、と言ったのは誰でしたか」

「それは、しつけの環で……嫁を教育してあげていたのよ」

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「教育ですか。いいえ。あれは、ただの虐待です。そして今あなたたちが受けているのは教育ではなく、報いです」

拓也は青い顔でずさりしながら、最のあがきをにした。

「そうだ。まだ俺には切り札がある。、おは俺と正式に結婚したんだ。婚届はまだ受理されていない。俺がサインを拒否し続ければ、お、犯罪者の妻だ。神崎の名に、俺というを塗ってやるぞ」

これが、彼の最のよりどころだったのだろう。

に私を縛り、神崎の名誉を質にする。

だが、その言葉を聞いた瞬、兄の健で笑った。

「相変わらず底の浅い男だな」

は赤い封筒から1通の類を取りした。

「拓也。おは1つな勘違いをしている。おの婚姻関係だが、実は最初から成していない」

「はあ? 何を言っているんだ。俺たちはちゃんと役所に……」

「おが役所にした婚姻届は、神崎が監で処理した偽装続きに過ぎない。法な効力は切持たせていない。が神崎のとしての権利を守るため、おのような逞者に名を汚されないよう、事にすべての措置を講じていたんだ」

拓也の表が凍りついた。

「じゃあ……俺たちは夫婦じゃなかったのか」

「ああ。おは神崎が用した観察対象という名の檻ので、自分が王様にでもなったつもりで踊らされていただけの化だ」

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類を拓也の元へ投げた。

「5活費、賃、おたちが豪遊したすべての資。それらは神崎グループからの貸付として記録されている。婚姻関係がない以、それはただの債務だ」

そこには利息を含めて膨れがった、2億円を超える請求額が記されていた。

「2億……そんなの払えるわけないだろう!」

「払えないなら、働いてもらうだけだ。警察に引き渡すに、まずは現の更施設へってもらう。ここは、おたちが見た国のリゾートとは正反対の所だぞ」

その、建物のからいエンジン音と複数ののブレーキ音が響いた。

警察のサイレンではない。

もっとく、暴力響きのような音だった。

「来たわね」

私は窓のを見た。

に、数台の黒いが浮かびがっている。

そこからりてきたのは、先ほどスクリーンに映っていた現の男たちだった。

より子が警官のにすがりついて泣き叫んだ。

「助けて! あいつらを止めてちょうだい!」

しかし警官たちは、健図ひとつでゆっくりけた。

「何で見殺しにするんだよ! 仕事しろよ!」

拓也の声が恐怖で裏返った。

私は最の忠告のように言った。

「あなたたちに、直接お礼が言いたいそうですよ。3000万円もの追跡資を使わせ、国際な騒に巻き込もうとしたことへの、お礼をね」

扉が側から乱暴に蹴破られた。

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