"置き去り嫁の南国裁き" 第11話
入ってきたのは、入れ墨をのぞかせた男たちだった。
「さあ、チェックアウトのです」
私のたい声と共に、義族たちの偽りの国は、本物の獄へみ込まれていった。
と砂埃が巻きがり、をつくの匂いがち込めていた。
そこは国の美しいビーチからで数、ジャングルの奥くに隠された廃鉱だった。
「何よ、ここ……私の級エステは? 流シェフのディナーはどこにあるのよ!」
より子はまみれの面に倒れ込みながら叫んだ。
彼女がにつけていたブランド品は、すべて剥ぎ取られていた。今は粗末な作業着を着せられ、かつて自していた宝の代わりに、首には逃防止の無質な鉄輪がある。
背から現の監員が棒で面を叩いた。
「うるさい。て」
拓也はいスコップを握らされ、膝を震わせていた。
「百……百はどこだ。あいつに言えば、こんなのすぐに……」
「呼びましたか、拓也さん」
涼やかな声が響いた。
採掘の入に、い傘を差した私がっていた。汚れひとつないワンピースをまとい、隣には兄の健、さらに現のオーナーと呼ばれる顔に傷跡のある初老の男が控えている。
「百! 助けてくれ! 俺が悪かった。全部謝るから、ここからしてくれ。んじまうよ!」
拓也がいつくばって寄ろうとしたが、オーナーが目配せするだけで監員に止められた。
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「お義母さんも、リナさんも、お義父さんも。随分と国を満喫されているようですね。シェフの料理はありませんが、そこにあるなら、いくらでもんでいただいて構いませんよ」
私は傘を回しながら告げた。
「法律が許さないわよ!」
より子がだらけの顔をげて叫んだ。
「法律ですか。では、あなたたちが犯した印私文偽造、詐欺、窃盗、そして拉致未遂。これらをすべて本の法廷で争うこともできます。その、あなたたちが刑務所からてくるのは、最でも20でしょう」
より子の顔が青ざめた。
「ですが、私はけとして1つの選択肢を差しげました。ここで、あなたたちが踏み倒そうとした2億円の負債を、労働によって返済することです」
義父の夫が絶望の声をげた。
「ぬまでに返せるかどうかじゃないか!」
「ええ、その通りです。それが、あなたたちが選んだ移の正体ですから」
私は彼らの線のさにわせるよう、しだけを屈めた。
「皆さん、議ではありませんでしたか。なぜ私が、あなたたちからの毎の暴言に耐え、政婦のようにこき使われながら、5もの言も反撃しなかったのか」
彼らは言葉を失い、まみれの顔で私を見げた。
「理由は2つあります」
私は指を1本てた。
「1つ目は、あなたたちがどこまでとしての底を突き破るのか、その観察データを完璧に揃えるためです。
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神崎の顧問弁護士が裁判で勝つためには、論ではなく、かしがたい証拠が必でした。あなたたちの5、すべての会話、すべてのは、私のペン型レコーダーと隠しカメラによって記録されています」
拓也の顔がさらに青くなった。
「撮っていたのか……」
「そして2つ目」
私はもう1本の指をてた。
「母の教えです。相を滅ぼすなら、相が最も絶頂にあり、最も増している瞬に、その元を完全に奪いなさい、と」
私は静かに続けた。
「あなたたちが、自分たちは勝った、百を捨てて楽園へ逃げたと確信したあの瞬こそ、私の5にわたる沈黙が最の結果をむための完璧なタイミングだったのです」
私は沈黙を守っていたのではない。
ただ、彼らを逃げのない処刑台へ誘い込むための、いいレッドカーペットを敷いていただけだった。
「あんた、化け物よ」
より子が震える声で呻いた。
「お義母さんにだけは、言われたくありませんね」
私は隣のオーナーへ向き直った。
「この方々には、特別に厳しい教育をお願いします。お義母さんは美容を気にされていたので、毎10の運搬を。拓也さんは英語を話せるエリートを自称されていたので、世界の労働者が集まるこの所で、彼らの罵声をに受ける通訳兼掃除係が似いです」
「承いたしました。
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