"深淵に沈んだ家族" 第10話
「斎藤さん、さん、渡辺さん。あなたはすでに、くの族を支えています」
私はコーヒーをすすり、作業員たちがコンクリートをならす様子を見た。
そこへ1台のトラックが入ってきた。
鈴健だった。
彼は数かから、私の仕事を伝いながら建設技術を覚えていた。父と叔父がしたことをった、自分のをて直そうとしていた。
「彼はどうですか」
黒田警部が尋ねた。
「まだ悪を見るそうです。でも、できる限り償いたいと言っています」
鈴オートは閉鎖された。
健はそのをへ寄付した。そこには、犠牲になった族たちの名を刻んだ記公園が作られる予定だった。
黒田警部が帰った、私は建設現を歩いた。
この所は、20に私の世界が崩れたのそばにできる。
あの、族を見送った玄関ポーチ。
20、答えを待ち続けた。
今度はここから、の誰かの答えを探す助けが始まる。
話が鳴った。
らない番号だった。
「もしもし。森本方者支援です」
建物はまだ基礎しかないのに、私は自然にそう名乗っていた。
話の向こうから、の女性の声が聞こえた。
「森本純平さんですか。私、田絵里と申します。夫と息子が2001のキャンプ旅に方になりました。あなたが20にご族を見つけたというニュースを見て……もしよろしければ、私の族を探すのを伝っていただけないでしょうか」
私はしだけ目を閉じた。
そして、静かに答えた。
「田さん。私たちは、そのためにここにいます」
族を見送ってから20。
森本純平は、ようやく自分の目を見つけた。
それは者をき返らせることではない。
きている々が、するを探すことを諦めなくていいようにすることだった。
族はもう帰ってこない。
それでも、彼らが残してくれたはある。
私は玄関ポーチの方を振り返った。
あの、2度鳴ったクラクションの音が、今も胸の奥に残っている。
く、2回。
別れの音だとっていた。
けれど今は違う。
あれは、私をこの所へ導く始まりの音だったのかもしれない。
― 完 ―
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