"白い車の義兄" 第3話
「自分が崩れそうな、隣で支えてくれているとっていました」
その言葉が、にどれほど苦しい記憶になるのか。
このの兄はまだらなかった。
チラシを貼り続けて数。
警察に1本の話が入った。
話をかけてきたのは、田原の柄方面にある油所の従業員だった。
「この写真の女性……見覚えがあります」
警察はすぐに現へ向かった。
油所は、まゆのからで約20分ほどれた所だった。
しかし、そこは面接会とは全く逆方向だった。
つまり、まゆを乗せたいは、面接へ向かうではなく、別の方向へんでいた能性がある。
油所の従業員は刑事に説した。
「あのの朝、いが入ってきました」
「助席に若い女性が乗っていました」
「この写真の女性によく似ていました」
警察はすぐにについて尋ねた。
「ナンバーは覚えていますか」
しかし、従業員は首を横に振った。
「そこまでは……」
ただ、運転していた男性については覚えていた。
「30代半ばくらいでした」
「背はくありませんでした」
「油、女性はずっとのにいました」
「2はあまり会話していないようでした」
刑事は、その証言をき留めた。
30代半ば。
背はくない。
い。
その特徴を聞いた、刑事のにある物が浮かんだ。
義兄の志だった。
当、志は36歳。
は167cm。
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そして所していたはだった。
しかし、警察はすぐに族を疑うことはできなかった。
証拠がなかったからだ。
「似ている」
それだけでは逮捕も追及もできない。
そんな、別の報が警察へ寄せられた。
それは、まゆに交際相がいたという話だった。
所にむ女性からの報だった。
「あゆさん……いえ、まゆさんが田原へ来てから、々男性と会っていたようです」
「裏で男のと話しているところを見ました」
警察はすぐに姉のあき子へ確認した。
しかし、あき子はく首を横に振った。
「そんなはいません」
「まゆに恋なんていませんでした」
それでも当の警察捜査では、若い女性が失踪した、まず男性関係を調べることがかった。
その男性の元はすぐに判した。
静岡代に期付きっていた男性。
翔太。
28歳。
自関連のに勤務していた。
警察は彼を呼びした。
は困惑した表を見せた。
「彼女とはもう終わっています」
「田原へくと聞いたので、頑張れと伝えました」
「それ以は連絡していません」
警察は924のを確認した。
すると、には確なアリバイがあった。
「の夜11から、当の朝7まで勤務でした」
勤務記録を確認すると、証言は致した。
彼が朝、田原にいることは能だった。
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最初の捜査は空振りに終わった。
警察は再びいの捜査へ戻ることになった。
そして、その先にある物へしずつづいていくことになる。
警察は柄方面の沿いを点に調べ始めた。
いが向かった能性のある。
油所周辺。
そして、その先へ続く。
当のには、現のような量の監カメラはなかった。
掛かりになるのは、の記憶だけだった。
刑事たちは沿いのを1軒ずつ訪ねた。
「924の朝、いを見ませんでしたか」
何ものが首を横に振る。
あるさな堂で、2つ目の証言がた。
主の田という男性だった。
「あのの朝、いがのにし止まりました」
刑事はすぐに詳しく聞いた。
「運転は何をしていましたか」
「男のがりて、公衆話を使っていました」
「のには?」
「女性がいました」
田は続けた。
「その女性、窓の方を向いていました」
「し暗い表だったのを覚えています」
警察は、公衆話の記録を調べることにした。
しかし1996当、公衆話の発信記録を確認するにはがかかった。
話会社へ照会し、記録を受け取るまで10。
いだった。
そして10。
警察に届いた記録には、1つの番号が残されていた。
その番号へ話をかける。
呼びし音が鳴る。
そして、話にた物。
それは――。
佐藤孝志だった。
刑事は瞬、言葉を失った。
方当の朝。
いからりた男が使った公衆話。
その話がつながった先。
それは、まゆが暮らしていただった。
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