"白い車の義兄" 第4話
警察はすぐに志を呼びした。
志は警察署へ来ても、表を変えなかった。
刑事が公衆話の記録について話すと、志はし考えるような仕を見せた。
「ああ……あのですか」
「取引先へ向かう途、に忘れ物をしたことをいして話しました」
「まゆさんの失踪とは関係ありません」
警察は尋ねた。
「そのの午、どこにいましたか」
志は迷わず答えた。
「横浜の取引先です」
「確認していただいて構いません」
警察はすぐに取引先へ確認した。
すると、社はこう答えた。
「確かに、そのの午に来ています」
も致していた。
見すると、完璧なアリバイだった。
警察はいったん志を帰した。
しかし、刑事のには消えない違が残った。
横浜の取引先をた。
柄の公衆話が使われた。
そのには約1の空があった。
刑事は自分でを運転して確認した。
横浜から柄まで。
40分もかからなかった。
つまり、志が移することは能だった。
さらに調べると、志のはだった。
油所の証言。
公衆話。
い。
の空。
すべてが本の線につながり始めていた。
しかし、まだ決定な証拠はなかった。
司へ報告すると、返ってきた言葉は厳しかった。
「義兄が妹をどうしてにかけるんだ」
「証拠もなく族を疑うことはできない」
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刑事は黙って頷いた。
しかし、のでは確信にいものをじていた。
この男は何かを隠している。
だが、その秘密を暴くには、まだが必だった。
そして7。
そのが、ついにきすことになる。
1996の捜査は、しずつき詰まりを見せていた。
い。
柄方面への移。
公衆話の記録。
そして、志にしたの空。
すべてが疑いを向ける材料にはなっていた。
しかし、どれも決定な証拠にはならなかった。
刑事は何度も捜査資料を読み返した。
机のに広げられた資料。
何度も確認した証言。
消えた。
致する。
それでも最の歩がりなかった。
そんなある。
警察署を訪ねてきた物がいた。
静岡にんでいた頃から、まゆと親しかった同代の友・佐々裕子だった。
裕子は警察署の子に座ると、しばらく黙っていた。
両を握りしめ、何度も言葉を探しているようだった。
刑事は急かさず待った。
やがて、裕子はさな声で話し始めた。
「私……ずっと言うべきか迷っていました」
「でも、もう言わなければいけないとって……」
刑事は静かにを傾けた。
「まゆさんが田原へくに、私に話していたことがあります」
「義兄のお兄さん……志さんのことです」
その名がた瞬。
刑事のが止まった。
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裕子は続けた。
「まゆさん、し怖がっていました」
「お姉ちゃんがいないに、必以にづいてくるって」
「最初は親切にしてくれているだけだとっていたそうです」
「でも……」
裕子は度、息をんだ。
「ある、を握ろうとしてきたって」
「まゆさんはすごく嫌がっていました」
警察署の空気がくなった。
刑事はゆっくり質問した。
「それを、なぜ今まで話さなかったんですか」
裕子の目に涙が浮かんだ。
「まゆさんが言ったんです」
「お姉ちゃんには絶対言わないでって」
「お姉ちゃんの結婚活を壊したくないって……」
裕子は声を震わせた。
「それに、就職も決まっていなかったから、すぐをることもできないって」
「ずっと悩んでいたんだといます」
この証言は、捜査の方向をきく変えた。
単なる失踪事件ではない。
族のに潜んでいた問題。
義兄から向けられていた適切な。
刑事はすぐに司へ報告した。
今度ばかりは、司も無できなかった。
ただし条件が付けられた。
「慎にめろ」
「族に悟られるな」
「確実な証拠を集めろ」
刑事は頷いた。
そして、静かに志の周辺調査を始めた。
職。
普段利用する。
関係。
しかし、周囲から聞こえてくる評判はなものだった。
「真面目なですよ」
「静かで優しいです」
「族いのでした」
誰も彼を疑っていなかった。
むしろ、まゆの失踪も姉を支え続けた派な義兄として見られていた。
だが、あるの主だけが違う話をした。
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