"霊場巡礼の嘘" 第4話
「慈源修院のことですね。っています。1ほどにできました」
「おかしなことはありませんでしたか」
「おかしなことですか。さあ、特には」
「の入りを見たことは」
主は顎にをやって考えた。
「々、軽箱バンが通るのは見ました。老のたちを乗せてき来していました。のまではよく見かけた気がします」
神は4の写真を取りした。
「この方々を見たことはありますか」
主は写真を1枚ずつ見つめ、林子の写真を指差した。
「このおばあさんは見たことがあります。の頃だったかな。飴玉を1個買ってかれました。修院にいるとおっしゃっていました」
「表はどうでした」
「普通でした。笑って、お菓子をくださいと言って帰られました」
聞き込みは続いたが、誰も決定なことはらなかった。
ただ、れで洗濯物を干していた80代の女性だけが、し妙な話をした。
「のに、1度おかしい音を聞いたよ」
神の目のが変わった。
「どんな音でしたか」
「夜に、が叫ぶような音だった。でもの音だったのか、獣だったのか、よく分からない」
「いつ頃ですか」
「正確には覚えていないけど、だった。夜11頃だったかな。1回だけじゃない。2回か3回は聞いた気がする」
「どこから聞こえましたか」
「の方からだよ。修院のある方向」
神は帳に丁寧にき留めた。
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夜の叫び声。
しかし、それだけでは証拠にならなかった。
この辺りには野物がい。イノシシやカモシカの鳴き声が、の声に聞こえることもある。
藤堂はその点を突けば逃げられる。
実際、翌予告なしに訪ねた神に、藤堂はそう答えた。
「のには、野物がよくりてきました。畑も何度か荒らされました。鳴き声がの声のように聞こえることがあります」
表は瞬だけ張った。
だが、すぐに元の穏やかな顔へ戻った。
神はその瞬を見逃さなかった。
それでも、証拠はなかった。
115、塩尻警察署の会議で事件検討会議がかれた。
神刑事、同僚刑事、そして刑事課が席した。
課は類をめくりながら尋ねた。
「結論は何だ」
神は唇を結んだ。
「証拠分です。犯罪容疑を証できるものがありません」
同僚刑事が続けた。
「財産寄の類には公正証まで添付されています。改ざんの痕跡もありません」
課はく息を吐いた。
「失踪届もない。族がいないから届けるがいない。法には失踪事件でもない」
神はいがった。
「課、確かに何かあります。4かで4が消えています。偶然でしょうか」
課はテーブルを指で叩いた。
「偶然だろうが何だろうが、証拠がなければ捜査はできない。おたちも分かっているだろう」
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「もうしをください。周辺の聞き込みをもっとやります」
「1週だ。1週以内に何もなければ終結だ」
神はをげた。
「分かりました」
そのも、2の刑事はり回った。
を回り、消えた老たちの取引履歴を調べた。
田子の座からは、19999に3200万円が全額引きされていた。引きし所は塩尻内の支。引きし方法は本の直接来だった。
神は支に尋ねた。
「防犯カメラはありますか」
支は申し訳なさそうに首を横に振った。
「当は支内に防犯カメラがございませんでした。2000から設置を始めております」
また壁だった。
しかし、当の窓職員がまだ勤務していた。
30代半の女性職員は、記憶を探るように目を伏せた。
「ああ、そのおばあさんのことは覚えています。おを全部ろされるので、おかしいとったんです」
「お1でしたか」
「いいえ。若い男性と緒でした」
神の目が鋭くなった。
「どんな貌でしたか」
「はあまりくなく、痩せていて、鏡をかけていました。きちんとした印象でした」
同僚刑事がさくつぶやいた。
「藤堂だ」
「その男性は何をしていましたか」
「横にって、おばあさんのお伝いをする様子でした。類をくにも、横から説していました」
「おばあさんの様子は」
「普通でした。笑いながらおをろされていました。
されている様子はありませんでした」
神は唇を噛んだ。
藤堂が同していたことは審だ。
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