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"中卒社員の逆転邸宅" 第7話

副社はびくりと肩を揺らした。

「す、すいません。本当は用していたのですが、に忘れてきてしまって」

「そうか。まあ、別にいいけどね」

とっさの嘘だったのだろう。

、相当焦っているのが分かった。額には汗がにじみ、の置きにも困っている。さっきまで駅で嫌を言っていたの余裕は、どこにもなかった。

父は、優しい調のまま言った。

「なんでそんなに落ち着きがないんだ? 俺たちが親子だったことに、そんなに驚いているのか?」

副社は慌てて首を振った。

「そうですね……まさかの来事だったので」

父の表は変わらなかった。

しかし次の言葉で、リビングの空気が気にえた。

「それとも、追いし部のような部署を作って、そこに社の息子を追いやった過があるからビクビクしているのかな」

副社ははっきりと体を震わせた。

父はすべてっていた。

その事実を突きつけられ、副社の顔から血の気が引いていく。

俺は父の横にち、静かにいた。

「まさか、父が何もらないとでもっていたんですか?」

副社は何も言えなかった。

父は俺を度見た。

「真司は、奥さんの産がづいていたから、まだアクションを起こさないでくれと言っていた。でも、もういいだろう」

俺はうなずいた。

「そうだね。俺もそろそろ期だとっていたから」

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副社の顔は青ざめていた。

だが、今さら悔しても遅かった。

俺は副社に向き直った。

「黙っていますが、何か言ったらどうですか? 私は嫌がらせを受けているとじていました。そうでないなら説してください。適切な理由があって、あの部署に配属したと」

鳴るつもりはなかった。

子供は眠っている。

妻もいる。

ここでりに任せて叫んでも、何も良いことはない。

だからこそ、論理に詰めることにした。

「副社である以、説くらいできますよね」

副社いた。

「それは……」

言葉は続かなかった。

父の目が鋭くなった。

「いつまで言い訳をしようとするつもりなんだ。いい加減にしてくれ。った姿を見せないと、正直になれないのか」

父の声はかった。

俺は、その声を聞いて驚いた。

父がここまですところを、俺はほとんど見たことがなかった。

副社も、これ以父をらせれば取り返しがつかないと悟ったのだろう。

腰を90度に曲げ、げた。

「本当に申し訳ございませんでした。今回やったことは完全に違いです。すぐに対処いたします」

取り巻き社員たちも慌ててげた。

だが、父のりは収まらなかった。

父は、副社を見ろすように言った。

「ということは、自分のやったことは違っていたと認めるんだな」

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副社げたまま、必に言葉を探していた。

「結果に、会社にとって効果ではなかったといます。そのことについては謝罪いたしますし、今理をする際には失敗のないように……」

「ふざけるな」

父の声がリビングに響いた。

妻がびくりと肩を震わせ、取り巻き社員たちも顔をげた。副社は目を見いて固まっている。

俺も驚いた。

この会社で20働いてきたが、ここまでりをあらわにした父を見るのは初めてだった。

「俺はおの言い訳を聞きたいんじゃない」

父はい声で続けた。

「最のチャンスを与えても、おはずっと言い訳ばかりだ。俺のも限界だ」

「社、ちょっと待ってください」

「おがどんな発言をしていたか、俺がらないとでもっているのか。ふざけるんじゃない。いい加減にしろ」

父は赤ちゃんがいることを忘れるほど、っていた。

副社の目が泳いだ。

俺は静かに補した。

「今まで副社が言ってきたこと、やってきたことは、すべて証拠に残しておきました。副社に対する事判断のために」

学歴を見す発言。

追いし部への異

々の罵倒。

部署の社員たちへの嫌がらせ。

すべて録音していた。

カメラの映像も確認していた。

最初から父はっていたのだ。

それでも、父は副社に最のチャンスを与えようとしていた。

自分の罪を認め、真剣に謝罪するかどうかを見るために。

しかし副社は、それを無駄にした。

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