"床下に消えた29年" 第3話
事件性を示す証拠が見つからなかったため、詳しい捜査がわれないまま保管されていたのである。
の遺体が妙子であるという確証は、まだなかった。
それでも、古民の所者の箱から妙子の医療カードが見つかり、そののから同代とみられる女性の遺体が発見された。2つの事実が偶然になったとは考えにくかった。
29に町をれたと考えられていた女性。
彼女は本当に、自らしいへ向かったのだろうか。
捜査員たちは焼け落ちたを見ろしながら、過の記録にかれた結論が誤っていた能性を考え始めていた。
1994当の捜査記録によれば、志妙子は婚を終えた直に姿を消していた。
妙子には頻繁に連絡を取りう族がほとんどおらず、親戚との関係もかった。数ヶにわたって連絡が取れない状態が続いた、い親戚の1が審にい、警察へ方届を提していた。
警察は妙子のや以の居を訪ね、当の活について聞き取りをった。
周囲の々は、妙子が婚の活に悩んでいたことを覚えていた。結婚活が終わり、しい環境でやり直したいと話していたという証言もあった。
あるは、妙子が別の町へ移る能性についてにしていた。
別のは、婚に関係をすべて理したかったのではないかと考えていた。
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妙子自が具体な移先を誰にも告げていなかったことも、その推測をめた。
当の捜査では、妙子が暴力を受けていたことを示す記録も、犯罪に巻き込まれたことを示す物証も見つからなかった。
座や居にも、確な事件の痕跡は残されていなかった。成女性が自分のでをれることは珍しくないと判断され、捜査は次第に縮された。
最終に、妙子は婚をきっかけに自発に町をれた能性がいと結論づけられた。
方届は記録として残されたものの、積極な捜索はわれなくなった。いファイルは未解決のまま庫へ入り、とともに誰からもかれなくなっていった。
しかし、2023に発見された医療カードとの遺体は、その結論を根底から覆していた。
妙子はしい活を始めるためにくへったのではない。なくとも、彼女の持ち物の部は、の古民に残されていた。
法医学の専は、遺体の元確認をめた。
いが経過していたため、指紋や顔ちから確認することはできなかった。歯の治療記録や骨格の特徴、残された医療報が慎に比較された。
同に、い親戚へ連絡が取られ、遺伝子鑑定に必な協力が求められた。
結果がるまでにはが必だったが、齢や体な特徴は、1994に失踪した妙子と矛盾していなかった。
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捜査のもう1つの焦点は、災でした齢男性の元だった。
隣民は、その男がいこの古民で暮らしていたことをっていた。しかし、どこから来たのか、以どのような仕事をしていたのかを詳しくる者はいなかった。
男はめったにへず、民との付きいも避けていた。
料や必な物を買いにる姿を折見かける程度で、集落の事にも参加しなかった。で挨拶をしても、くをげるだけで会話を続けようとはしなかったという。
んでいながら、誰も彼の過をらなかった。
隣の々は、単に付きいを嫌う孤独な齢者なのだとっていた。族について尋ねた者もいたが、男はいつも曖昧な言葉で話を終わらせていた。
災が起きるまで、その暮らしを自然だと考えるはいなかった。
で1静かに老いていくことを選んだ男。周囲の目には、それ以でもそれ以でもなかった。
ところが、焼け残った男の部を捜索した法医学の専が、ベッドのそばから古い写真を見つけた。
価な額縁に入れられた、あせた集写真だった。職か何かの集まりで撮されたものらしく、数の男女が並んで写っていた。
写真には自然な部分があった。
女性の1の顔だけが、鋭利な刃物で何度も傷つけられていた。
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