"10年目の地下室" 第6話
角度と分布から、田はった状態で部を殴られた能性がかった。
凶器は、さ1キロ以の鈍器と推定された。
現にはマイクスタンドの部が残されていた。
田の遺骨のくからは、本のジャケットやシャツとは異なる繊維も検された。
綿とポリエステルを混ぜた、作業や制に使われるだった。
繊維は遺体の半付に付着していた。
誰かが田の体を運ぶ際、直接抱えた能性があった。
のからは、腕計のバンドの破片も見つかった。
連結部分がい力で引きちぎられていた。
単独犯ではない。
なくとも2以が、田をへ運び、遺体を隠し、壁をコンクリートで塞いだ能性がまった。
警察は当のカラオケを主な共犯者とみた。
隣の台を経営していた物からも証言が得られた。
事件当の夜、のくに黒いワンボックスがしていたという。
午1を過ぎた頃、2の男が建物のへ入っていく姿を見た。
1は男性。
もう1は作業のようなを着ていた。
警察は課の融記録をさらに詳しく調べた。
そこで、極めて自然な契約が発見された。
200411、事件のおよそ1か。
課名義で命保険が契約されていた。
被保険者は田孝介。
保険は1000万円。
受取は田の妻や子どもではなく、課本に指定されていた。
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保険会社には田本の署名が提されていた。
しかし妻は、夫が命保険に加入したことをらなかった。
跡を確認すると、署名には偽造の疑いがあった。
田は会社のの流れに気づいていたのではないか。
課とカラオケので繰り返されていた自然な送。
会社の帳簿から消えた宴会費。
セキュリティ部の社員記録。
そして田を被保険者とする命保険。
田は営業の仕事を通じて、会社の正をってしまった能性があった。
忘会の夜、課が言った「あとで話がある」という言葉。
田の名に付けられた印。
それは、最初から田だけをへ呼びすための印だったのかもしれない。
捜査本部は、した課を事件の主犯と判断した。
カラオケと、会社の元セキュリティ担当者が関与した能性もいと結論づけた。
しかし課はし、はへ逃していた。
残された元社員は、何もらないという供述を崩さなかった。
真実の輪郭は見え始めていた。
それでも、田に最初の撃を加えたのが誰なのか、で正確に何が起きたのかは、まだらかになっていなかった。
当の法律では、殺罪の公訴効は15とされていた。
田が殺害されたのが20041217夜であれば、201912には効が成する能性があった。
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事件が発覚した、すでに10が過ぎていた。
残されたは5しかなかった。
田の妻は記者会見をいた。
机のには、夫の写真が置かれていた。
「私たちは10、夫がどこかできていると信じてきました」
妻は用したを握っていたが、ほとんど見ることなく話した。
「警察に何度もを調べてほしいとお願いしました。けれど聞いてもらえませんでした。今度は、が過ぎたから犯を裁けないと言われるのでしょうか」
声を詰まらせながらも、妻は続けた。
「10隠されていた事件が、効によって永に終わることだけは認められません」
遺族は国会に対し、殺事件の公訴効を廃止するか、容疑者がへ逃している期は効を止する制度を求める請願を提した。
3かで20万を超える署名が集まった。
報関は事件をきく取りげ、法律や研究者のでも議論が広がった。
加害者が証拠を隠し、国へ逃すればするほど、処罰される能性がくなる。
それでは、逃げ続けた者が利になる。
遺族は何度も国会にった。
の炎でも、のたいのでも、夫の写真を胸に抱き続けた。
2018、課の記と命保険契約の写しが、たな証拠として裁判所へ提された。
翌20196、裁判所は、被疑者の国逃によって捜査がらかに遅れた、その期は公訴効のを止できるとの判断を示した。
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