"水底に沈めた嘘" 第9話
美容も別のの名義になり、伊藤刑事がに連絡しようとしたには、すでに話はつながらなくなっていた。
伊藤も事件の、定期異で別の部署へ移った。
異、彼は捜査記録の部を元へ残したという。
同僚に理由を尋ねられると、く答えた。
「忘れたくないから」
俊助の遺骨は2005、兄の賢介へ引き渡された。
葬、曇野郊にあるの墓へ納められた。
墓には名と没が刻まれた。
賢介は納骨の、墓のにい1で座っていたという。
何を話したのかをるはいない。
貯池は、今も同じ所にある。
浚渫事が終わり、量は以より定し、堤防の散歩も備された。
週末になると釣りがやって来る。
の。
3本目の柳のも残っている。
俊助が好んで座っていたその所にも、今では何もらない釣りが竿をてる。
7、そのの底に1の男がいたことをるは、もうくない。
文は無罪判決の、町をれたと伝えられている。
鈴幸子は、ある朝、文ののに引っ越し用のトラックが止まっているのを見た。
挨拶はなかった。
荷物が運びされ、そののうちには静かになった。
文がどこへったのか、幸子はらない。
法は、文に刑罰を科さなかった。
俊助がなぜ殺されることになったのか。
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誰がどこまで計画したのか。
文の「怖かった」という言葉は、本当に全てを説するものだったのか。
それとも、最まで自分を守るために選ばれた言葉だったのか。
裁判は、その答えをさなかった。
ただ、確かなことが1つだけ残った。
199711の寒い朝。
俊助はをた。
いつものように釣りへくように見えた。
貯池にはトラックがあり、柳ののには釣り竿が残されていた。
妻は夜になって警察へ話をかけた。
それから7、町の々は俊助がどこかできている能性さえ捨てきれずにいた。
兄は警察へ通い続けた。
同僚は昔の言葉をい返した。
渡辺幸は、返事のないポケットベルへ23件の声を残した。
そして文は、夫名義のポケットベル料を6以払い続けた。
誰にも再されなかった声が残り、古い融記録が残り、事記録が残った。
がを閉ざしても、全ての痕跡まで消すことはできなかった。
200411。
貯池の底へ械が入り、7積もったが取り除かれた。
黒いビニールが面へ引きげられた、止まっていたがようやくき始めた。
俊助は、自ら姿を消していたのではなかった。
くへ逃げたのでもなかった。
町の々が毎のように見ていた、あの貯池の底にいた。
には桜のびらが落ち、には子供たちがり、には葉が面へ映り、にはい氷が張る。
その全ての季節ので。
7。
静かに沈んでいた。
そして最まで沈まなかったものがあった。
さな違。
消えた夫へ払い続けられた料。
をつけられていない弁当箱。
遅すぎた通報。
失踪からわずか3の保険会社への問いわせ。
正体の座へ流れた。
そして、夫のポケットベルに残されていた言葉。
「あなたが選んで。私が選ぶに」
の底から引きげられたのは、俊助の遺骨だけではなかった。
7から積みねられていた嘘と、誰にも疑われることなく静かに過ぎていったもまた、同じに面へ浮かびがったのである。
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