"午前0時30分の空白" 第8話
約12の926、平塚のでドラム缶が発見されたこと。
から見つかった女性が、け子と確認されたこと。
犯は特定されなかったこと。
それ以には、慎さが必だった。
しかし、確定した事実だけでも分に解だった。
なぜ12空いたのか。
なぜ平塚だったのか。
なぜだったのか。
なぜを使ったのか。
なぜ燃え切るまで確認しなかったのか。
け子は誰と最に会ったのか。
こののたったつでも確かな答えが見つかっていれば、捜査はきくいたかもしれない。
だが現実には、どの問いにも決定な答えがなかった。
現の覚で1991の事件を見ると、つの疑問が浮かぶ。
藤沢駅に防犯カメラはなかったのか。
へ向かうは映っていなかったのか。
速や幹線の記録から追えなかったのか。
け子の話履歴を確認できなかったのか。
スマートフォンの位置報は。
子決済の履歴は。
交通系カードの利用履歴は。
しかし、1991にはそのくがしなかった。
駅や商業施設に防犯カメラが全くなかったわけではない。
だが現のように、の移をで連続して追えるほど普及してはいなかった。
映像が残っていたとしても画質はく、期保されるとは限らない。
スマートフォンはしない。
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GPSで個の位置を追うこともできない。
携帯話そのものも、現ほど般ではなかった。
け子が使ったのは公衆話だった。
この点だけでも、現代の事件とは捜査条件がきく異なる。
現なら、被害者のスマートフォンから通話履歴やメッセージ、位置報、検索履歴、アプリの使用状況などががかりになることがある。
1991には、その個な記録そのものが残りにくかった。
駅から移する段も同じである。
現なら交通系ICカードの利用履歴。
タクシー配アプリ。
クレジットカード。
速のETC記録。
そうしたデータがのきを示すがある。
当は現払いがかった。
に乗ればの切符。
タクシーも現。
誰かのへ乗れば、公な記録は何も残らない。
捜査は聞き込みにきく頼ることになる。
駅員。
タクシー運転。
隣民。
。
友。
同僚。
「この女性を見ませんでしたか」
写真を見せて、ずつ記憶をたどる。
しかし、の記憶は正確な記録装置ではない。
事件が報される頃には数が過ぎている。
夜の駅で見たらない女性の顔を、どれほど正確に覚えていられるだろうか。
さらに今回は、け子の元確認そのものにもと困難が伴った。
発見の状態がきく損なわれていたため、顔を見てすぐに本と確認することはできなかった。
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歯など残された報を使い、慎に元を絞っていく必があった。
事件では、最初の数がだと言われることがい。
目撃者の記憶が鮮。
物証が残っている。
犯もまだ証拠を完全に処分しきれていない能性がある。
だが今回、け子が方になってから発見まで約12が経過していた。
この12は、捜査にとってあまりにもきかった。
もし事件現が別にあったなら、犯はそこを清掃できる。
類を捨てる。
を洗う。
具を処分する。
関係する物を移させる。
そして何より、周囲の記憶がれる。
「914の夜、何をしていましたか」
と数に聞かれても、くのは正確には覚えていない。
普段通りのならなおさらだった。
犯にとって図かどうかは分からない。
それでも結果として、この空は捜査側にきな利をもたらした。
さらにドラム缶にが使われたことで、証拠の部が失われた能性もある。
現ならDNA鑑定技術によって、ごく微量の体液や皮膚片から物を特定できるがある。
しかし1991当、本でDNA型鑑定は現ほど度でも般でもなかった。
採取できる証拠。
保方法。
分析技術。
それぞれに代の限界がある。
の技術がどれほど歩しても、当採取されず失われた証拠を復元することはできない。
事件が未解決となった理由をつに絞ることはできない。
犯が巧妙だったから。
目撃証言が分だったから。
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