みかん小説
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"止まったカードと空の家" 第13話

美津もまた、失ったもののきさに気づくのかもしれない。

けれど、それはもう私のとは関係ない。

私のんでいる。

「ママ」

あやが声で呼ぶ。

「写真撮って」

「猫起きない?」

「静かに撮って」

私はスマートフォンをに取った。

画面のに、ソファので猫を抱くあやの笑顔が映る。

シャッターを切る。

「もう枚」

「はいはい」

今度はづく。

猫がく目をけた。

あやが笑う。

私も笑った。

願だったマイホーム。

あのまで、ここには正文と3む未来をい描いていた。

でも今は違う。

像していた形ではなかった。

それでも分だった。

むしろ今の方が、このから好きだとえる。

自分たちで選び直しただから。

あやの成を見守りながら。

しい族と暮らしながら。

仕事を続けながら。

これからまた、いろいろなことが起きるだろう。

楽しいことだけではないかもしれない。

それでも私は、もう以のように怖くない。

度すべてを失ったとった自分が、ここまで歩いてこられたからだ。

「ママ、猫ちゃんの名決めた!」

突然、あやが言った。

「何?」

「ヒカリ」

「ヒカリ?」

「うん」

あやは猫のを優しく撫でた。

しいに来てから、いいこと増えたから」

私はしだけ目くなった。

「いい名だね」

窓から差し込む夕方のが、あやと猫を柔らかく照らしていた。

失ったものばかり数えていた々は、もう終わった。

これからは。

増えていく幸せを数えていけばいい。

私は2の隣へ腰をろした。

あやが私の肩へ寄りかかる。

ヒカリがさく喉を鳴らした。

こので、私たちのしい暮らしは続いていく。

正文と美津が何を失ったのか。

それを考える必は、もうなかった。

私が守りたかったものは、ちゃんとここに残っている。

そして以よりしだけくなった私たち親子は、ようやく本当ので、しいを歩き始めていた。

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