"25年目の自白状" 第12話
吾のを確認したいという。
法責任。
共犯。
隠蔽。
り。
復讐。
吾はく考えた。
そして健の記を読み返した。
『お母さんも犠牲者なんだね』
息子なら。
何を選ぶ。
翌朝。
吾は検察へ自分のを伝えた。
「美紀子さんに対して、俺から処罰を求めるつもりはありません」
過を無かったことにはできない。
しかし。
憎しみだけで残りのを使うことも、健は望まない気がした。
翌。
が来た。
藤の川沿いには桜が咲いていた。
25。
健が消えたとされた川。
吾は1でへった。
川は静かだった。
あのの濁流が嘘のように、の差しを受けて穏やかに流れている。
裁判は終わった。
渡辺夫は誘拐、殺、証拠隠滅、さらに違法臓器移植事件への関与を認定され、い刑を言い渡された。
林純郎はすでにしていたため法廷につことはなかったが、その名と為は公式記録へ残った。
林病院グループの正もらかになった。
被害を受けた族への補償制度が作られた。
美紀子は自宅や夫から残された財産のくを放し、その基へ寄付した。
『純也が最にやろうとしていたことを、しでも続けたいといます』
吾へ届いたには、そうかれていた。
彼女は京をれ、さな町へ移った。
元の学でボランティアを始めたという。
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そしてDNA鑑定。
結果は確だった。
林純也としてきた青は、
佐藤吾と佐藤子の実子。
佐藤健。
科学にも確認された。
健の遺骨は藤へ戻された。
子の墓の隣。
吾は2が並ぶ所にさなベンチを置いた。
仕事帰り。
休。
の。
何度もそこへ座った。
「子」
「健」
声にして話す。
誰も答えない。
けれど、以のような孤独ではなかった。
この。
吾は川へさなのを持ってきていた。
健が9歳の頃、よく折っていた形。
吾はしゃがみ、流れへそっと浮かべた。
「健」
のがゆっくりむ。
「全部終わったぞ」
桜のびらが面へ落ちる。
「おを傷つけたは裁かれた」
「お母さんのことも分かった」
吾はさく笑った。
「おが許したから、俺も許すことにした」
が吹いた。
のがし回転し、また流れに乗る。
吾はポケットから写真をした。
姿の健。
になった息子。
「おを誇りにう」
吾は言った。
「本当に派になった」
「医者になって、を助けた」
「最まで違ってることを見過ごさなかった」
「父さんは何もしてやれなかったけどな」
声がし震える。
「それでも、おは俺の息子だ」
のがくなる。
「もう自由にけ」
「何にも縛られなくていい」
町へ戻る途。
雑貨のに田がっていた。
制姿。
には束。
「吾さん」
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「田」
「今ですよね」
「ああ」
健がいなくなってから25。
田は束を差しした。
「健君に」
「ありがとう」
しばらく話した。
田が封筒を取りした。
「もう1つあります」
「何だ?」
「刑事から」
には古い鍵が1本入っていた。
「健君の事故現の所持品のにあったそうです」
「鍵?」
吾はのひらで転がした。
さい。
昔ながらの京錠の鍵。
見覚えがある気がした。
その夜。
へ戻り。
健の部へがった。
25のままのベッド。
机。
本棚。
吾は突然いした。
「宝箱……」
健が9歳の誕に欲しがった属製の箱。
吾が買ってやった。
宝物を入れて、ベッドのへ隠していた。
吾はへ膝をついた。
を奥へ伸ばす。
埃。
そして指先にいものが触れた。
引きす。
さな属箱。
「まだあったのか」
鍵穴へ差し込む。
回る。
カチッ。
蓋をけた。
にはビー玉。
ミニカー。
野球カード。
さな。
子供にとって切だった物。
そして。
通の。
表には幼い字で、
『お父さんへ』
とかれている。
吾の指が震えた。
25。
誘拐されるに健がいたもの。
ゆっくり広げる。
にはクレヨンで描かれた絵があった。
3。
父。
母。
健。
全員がを繋いでいる。
に、
『お父さん、お母さん、好き。
うちの族がいちばん好き。
ずっといっしょにいようね。
健より』
吾はそのに座り込んだ。
涙が止まらなかった。
「ずっと緒に……」
約束は守れなかった。
3のは、あのに引き裂かれた。
だが25。
子が眠る所に健は戻った。
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