"五人目の白い靴" 第7話
「誰かが、凛ちゃんの物を持っていた」
瀬が呟いた。
「血のついたとか」
「あるいは」
武田はそこで止めた。
凛本を、失踪もしばらくかしていた能性。
にするにはすぎる仮説だった。
凛の失踪事件を最初から洗い直した。
200112当、周辺では補修事と養魚の改修がわれ、くの臨作業員が入りしていた。塾から凛の自宅までの沿いにも、事両がまっていたという記録が残っていた。
当の作業員名簿。
運送会社。
建設業者。
請け。
方、20038。
伊藤がキャンプした所のくで働いていた者の名簿。
釣り堀。
刈り。
施設管理。
運送。
2つを照する作業が始まった。
100を超える名。
つずつ確認した。
者。
県転居。
アリバイ確認。
最に3が残った。
そのうち2はすぐに除された。
最の。
荒川智。
1958まれ。
2001、浜郊の養魚で臨作業員。
2003、津部の施設釣り堀で管理補助。
伊藤失踪の翌。
何の連絡もなく仕事を辞めていた。
武田はその名を見つめた。
い靴から伸びた本の糸が。
ようやくの名へ届いた。
荒川智は転居のい男だった。、浜、津、崎。職歴も建設現、養魚、運送、釣り堀管理と定せず、く同じ関係のに留まることを避けているようにも見えた。
2004、津から群馬県崎へ移したは、郊の養魚で働き続けていた。
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独で両親はすでにくなり、兄弟との交流もほとんどない。隣民の話では、酒もまず、騒ぎも起こさない「のい男」だった。
捜査班は過の免許証写真を取り寄せた。
2003当。
子をかぶれば、畔の写真に写る男と体格がよく似ている。
問題は顔だった。
使い捨てカメラでは判別できない。
声も同じだった。
録音状態が悪く、本の声を採取しなければ比較もできない。
武田は輩2を連れ、崎へ向かった。
荒川本には接触せず、まず職の同僚から聞き込みをう。
「数がないですね」
養魚で働く老が言った。
「仕事は真面目ですよ。ただ、と目をわせない」
「変わったことは?」
老はし考えた。
「子供かな」
「子供?」
「たまに親子連れが見学に来るでしょう。そうすると、くからじっと見てるんです」
づいて声をかけるわけではない。ただ子供たちが帰るまで、から見ている。
「それと」
老は言葉を濁した。
「のに変な物があります」
「何ですか」
「子供の靴」
武田は黙った。
「片方だけなんです。じゃないですよ。赤っぽい靴だったかな。々助席のにある」
老は度、冗談半分で荒川へ尋ねたという。
子供もいないのに、どうして子供靴を持っているのか。
「そうしたら、るでもなく、すごく怖い顔をしたんです」
「怖い顔?」
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「自分が怖がってる顔です」
そのの夕方。
武田はのでい、何も話さなかった。
い靴はではない。
そう考えた瞬。
事件の見え方が変わった。
荒川は、佐野凛の靴だけを偶然持っていたのではないのかもしれない。
捜査班は令状を取るため、荒川の過をさらに洗った。
そしてもうつの事実がた。
200112、凛が消えた翌週。
荒川は浜の勤務先を3休んでいた。
20038。
伊藤が消えた翌。
津の勤務先を辞めていた。
偶然で片づけるには、あまりにもなりすぎていた。
20087。
荒川の居と両に対する捜索令状がた。
刑事たちは夜け、崎へ向かった。
そして古い1tトラックの具箱の底から。
7に姿を消した女のが。
そのままてきた。
荒川は勤だった。古びた作業へ着替え、トラックの横で袋をはめようとしているところへ武田たちがづいた。捜索令状を見せると、荒川は瞬だけ顔を張らせたものの、抵抗も質問もしなかった。
部からは特別なものはなかった。仕事着、古い雑誌、具、額の現、蔵庫の品。ひとり暮らしの50歳男性としては、驚くほど物がなかった。
トラックの助席にも子供靴はなかった。老の証言が違っていたのか、それとも捜査を察して処分したのか。捜査員たちが荷台を調べ始めて1ほどした、輩刑事が武田を呼んだ。
「班。これを」
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