"井戸に沈んだ制服" 第10話
そのつつを積みげる必がある。
池田は核部分について自しない。
蓋骨から得られる報にも限界があった。
残りの体は見つからない。
殺害現も特定できない。
さらに、池田の精神状態がきな問題となった。
鑑定は期に及んだ。
池田は自分の為が法律に反していることは理解している。
方で、独自の妄世界観を固に信じていた。
「女性の魂を解放する」
「靴によってとのつながりを断つ」
「目をなくして個性を消す」
通常の犯罪では理解できない理屈だった。
医師との面談でも、池田は自分を殺者だとは認めなかった。
「あなたのしたことで、族が苦しんでいます」
医師が言う。
池田は答えた。
「残った者が苦しむのは、残った者の問題です」
「罪悪は?」
「何に対してですか」
「の命を奪ったことに」
「私はその表現に同していません」
「では何をしたのです?」
池田は静かに答えた。
「役目を終わらせただけです」
それ以、具体には語らない。
捜査員たちは越子の族へ何度も説をしなければならなかった。
「母を殺したのは、あの男なんでしょう?」
女は尋ねた。
担当刑事は簡単に答えられなかった。
「極めてく関与が疑われています」
「疑われてるじゃなくて、靴がからてるんでしょう」
「はい」
「もくの井戸からた」
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「はい」
「それでも駄目なんですか」
刑事は目を伏せた。
「法に証するためには、まだ越えなければならない部分があります」
女の目から涙がこぼれた。
「母は7ヶも井戸にいたんですよ」
誰も返す言葉がなかった。
捜査は続いた。
から。
から。
再び越子の失踪からがづいていく。
田の井戸は何度も調べられた。
を抜き、壁面を確認し、をすくった。
それでもしい遺骨はない。
池田宅くの古井戸も確認された。
も探した。
過の事記録まで調べた。
もし何にもわたって複数の女性の体を処理していたなら、どこかに痕跡があるはずだった。
だが見つからない。
池田がいをかけて所を変えていた能性。
方へ運んだ能性。
焼却。
埋設。
川。
。
推測はいくらでもできた。
証できるものがない。
最終に、池田は精神状態を含めた複数の問題から、世が期待したような形での全面な刑事裁判へむことはなかった。
越子を含む過の女性たちの事件も、
「完全に解決した」
とは記録されなかった。
捜査当局の内部では池田の関与をく確信していた。
県検察関係者もに、この連の事件を儀式なが絡んだ犯罪とみていた。
しかし、完全な自もなければ、くの遺体もない。
失踪女性の族にとっては、
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「犯らしい物は見つかった」
のに、
「何が起きたのかは分からない」
という最も苦しい形だけが残った。
池田はその、医療施設のある収容環境で齢期を過ごした。
何度も事を聞かれた。
担当者が変わっても同じだった。
「野越子の体はどこにある?」
沈黙。
「3の女性は?」
沈黙。
「の靴は、全部誰のものだ?」
には、
「記録にあるでしょう」
とだけ返した。
「記録だけでは分からない」
「なら、分からなくてもいい」
池田は最まで核をかさなかった。
数。
池田正は齢による病気でした。
のらせを受けた捜査員のは、い机からかなかったという。
これで、本当に聞けなくなった。
越子の体の残り。
過に失踪した女性たち。
に残された靴の。
池田が何を実際に襲ったのか。
その答えを最もよくっているが、すべてを抱えたまましたのだった。
野越子の族に返されたものは、あまりにもなかった。
蓋骨。
数点の鑑定資料。
そして失踪したに履いていた靴。
体の残りは最まで見つからなかった。
葬儀では、族がく保管していた写真が遺として使われた。
そこに写っている越子は、教師を辞めたの穏やかな表で微笑んでいた。
事件をらなければ、どこにでもいる静かな齢女性にしか見えない。
男は葬儀の、母のへ戻った。
のには、7ヶの活の痕跡がまだ残っていた。
器。
裁縫箱。
古い。
読みかけの本。
庭の具。
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