"真っ暗な部屋の退学届" 第7話
「もうし、考えたい」
と言った。
「うん」
それで分だった。
その夜。
俺たちは崩れたチョコレートケーキをべた。
美緒はガトーショコラを選んだ。
やっぱり。
俺の予通りだった。
がけた頃。
予していなかった物から連絡があった。
美緒の実父だった。
名は神直。
織と婚してから、美緒とはほとんど会っていない。養育費も途から途絶えたと聞いていたため、俺のでは正直良い印象などなかった。
話を受けた瞬。
「今さら何ですか」
かなりたい声になったとう。
相は反論しなかった。
『おっしゃる通りです』
「織がくなって何ヶ経ってるとってるんです」
『ったのが最だったんです』
「娘の況すららない父親が?」
しばらく沈黙した。
それから。
『度、美緒に会わせてもらえませんか』
俺は即答しなかった。
織のがに浮かんだ。
美緒が自分で選べる所を残す。
話を切った。
美緒へそのまま伝えた。
「会いたくなければ会わなくていい」
美緒は驚いた顔をした。
父親の記憶はほとんどないらしい。
さい頃。
物園へった。
肩をしてもらった。
覚えているのはそれくらい。
「お母さん、あのの悪言わなかったんだよね」
美緒が言った。
「そうなの?」
「聞いても、『同士いろいろある』って」
「姉さんらしいな」
美緒は数考えた末。
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「度だけ会う」
と決めた。
待ちわせは駅くの喫茶にした。
俺も同席した。
神直は40代半ば。像していたより普通の男で、痩せた顔にひどく緊張した表を浮かべていた。
美緒を見るなり。
をげた。
「本当に、ごめんなさい」
美緒は何も答えなかった。
俺は最初。
言い訳を聞くつもりだった。
しかし話は。
俺がっていたものとはし違った。
婚。
直は何度か美緒へ会いたいと連絡した。
だが仕事が定になり。
再婚もした。
しい庭とので揉めた。
次第に連絡を避けるようになった。
養育費が途絶えたことについては、完全に自分の責任だと認めた。
「織さんには、何度も叱られました」
「当然でしょう」
俺が言うと。
直は頷いた。
「でも最に度だけ、話をもらったんです」
美緒の表がいた。
「いつ?」
「のです」
織がくなる半ほど。
『美緒が学へきたいと言っている』
織はそう伝えたらしい。
『今までのことはいい。でも、もし父親として何かしたいとうなら、学費だけし伝ってほしい』
直はそこで。
毎額ずつ。
美緒名義の座へを振り込む約束をした。
「通帳……」
美緒が呟いた。
あの夜。
部のに置かれていた通帳。
俺たちは残を細かく確認していなかった。
へ戻り。
調べた。
毎3万円。
織がくなったも続いている。
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摘欄には。
ただ。
「カミヤ」
とだけあった。
美緒は通帳をい見つめた。
「これで許してほしいとはっていません」
直は言った。
「父親らしいことを今さらできるともっていない。ただ、学へくなら、払わせてほしい」
美緒はそのでは答えなかった。
だが。
数。
直へいメッセージを送った。
〈全部許せるかは分かりません。
でも、学へけたら、そのは報告します。〉
返事はすぐに来た。
〈ありがとう。待っています。〉
それを見せながら。
美緒は俺へ言った。
「私、受験する」
「うん」
「第志望も、変えない」
「うん」
「落ちるかもしれないけど」
「落ちてもそんなに変わらないって、姉さんなら言うぞ」
美緒が笑った。
「お母さん、言いそう」
それから。
俺たちのでは。
また夜まで部のかりがつくようになった。
ただし。
午0を過ぎると。
俺は必ず度だけノックした。
「寝ろよ」
「あと30分」
「昨も言ってた」
「今は本当に30分」
「信用度いな」
そんなやり取りをして。
それでも遅ければ。
無理やり勉をやめさせる。
美緒は文句を言った。
俺も言い返した。
その方が。
ずっと普通の族らしかった。
1。
共通試験のがづいた。
美緒は以より表が柔らかくなったものの、緊張していないわけではなかった。朝の箸を持ったままぼんやりするもあり、俺が「噌汁に箸突っ込んだまま3分経ってるぞ」
と言うと、慌ててべ始めることもあった。
試験の夜。
俺は織の育児ノートを美緒へ渡した。
「これ、読んでいいとう」
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