"Night072の夏" 第1話
20197、阪。
そのは、特別な事件が起こるようには見えない、ごく普通のの曜だった。が落ちても気がに残り、駅には学帰りのや仕事を終えた会社員たちがき交っていた。
16歳の、瀬名ほのかも、そのの1だった。
ほのかは学では目つタイプではなかった。成績は真面目に保ち、部活や授業にもきちんと参加する方、勢の輪のに入るより、数の親しい友と静かに過ごすことを好んでいた。
両親に反抗することもほとんどなく、帰宅が遅くなるには必ず連絡を入れた。
「今はし遅くなる」
それだけのいメッセージでも、必ず送ってくる。
だから、そのの夜7を過ぎても娘が帰ってこなかった、母親は最初こそ「し用事が引いているのだろう」とっていた。
730分。
8。
それでも玄関の扉はかなかった。
母親は台所から何度も計を確認し、やがてスマートフォンをに取った。
ほのかへ話をかける。
しかし呼びし音はほとんど鳴らず、そのまま留守番話へ切り替わった。
「おかしいわね……」
母親がさく呟くと、父親もテレビから目をした。
「池が切れたんじゃないか?」
「ほのか、朝ちゃんと充してたわよ」
もう度話した。
結果は同じだった。
夜9になる頃には、両親のにあったさなが、はっきりとした恐怖へ変わり始めていた。
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父親は娘の友たちへ順番に話をかけた。
「今、ほのかと緒だった?」
しかし誰に尋ねても返事は同じだった。
学をたのことはらない。
ある友は、放課に別れる際、ほのかが「ちょっと用事がある」と話していたことを覚えていた。
「そのはに帰るって言ってました」
それ以のことは分からない。
母親は何度も娘の番号を押した。
5回。
10回。
何度繰り返しても、返ってくるのは械な案内だけだった。
普段のほのかなら、遅くなるは必ず連絡する。
メッセージが来れば、くても返す。
無断で泊するような子ではない。
「何かあったのよ」
母親の声が震えた。
父親も、もう「丈夫だ」とは言えなかった。
夜1030分。
2はに乗り、最寄りの警察署へ向かった。
受付にいた警察官は、両親を落ち着かせながら事を聞いた。
「16歳の娘が、学から帰ってこないんです」
父親が説すると、警察官は元の類へ線を落とした。
「友のへ泊まっている能性は?」
「ありません」
「ご庭で何か揉め事は?」
「ありません」
「最、親子喧嘩をしたとか」
母親はく首を横に振った。
「この子は、そんなことをする子じゃありません。何も言わずに帰ってこないなんて、今まで度もないんです」
警察側も、16歳という齢を軽く見ることはできなかった。
の能性が完全にないとは言えない。
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しかし、携帯話がつながらず、友も方をらず、普段のとらかに違う。
事聴取が終わる頃には、正式な捜索が始まることになった。
翌朝、捜査員たちはほのかの学へ向かった。
担任。
部活の関係者。
クラスメイト。
親しい友。
1ずつ話を聞いていった。
「最、学でトラブルはありませんでしたか?」
担任は首を横に振った。
「特にありません。むしろしい子でした」
「誰かと揉めていたとか」
「聞いていません」
クラスメイトたちも似たようなことを話した。
ほのかは静かで、し内向。
仲の良い友は数いる。
目った敵もいない。
交友関係にも、きな問題は見当たらなかった。
捜査はくも壁にぶつかったように見えた。
しかし、最も親しかった友に話を聞いた、その空気が変わった。
女は最初、何かを言うべきか迷っていた。
線を落とし、制のスカートを握りしめる。
捜査員が急かさず待っていると、やがてさな声でをいた。
「ほのか、最……ネットでりったと話してました」
「ネット?」
「Twitterです」
捜査員のペンが止まった。
「どんなですか?」
「本当の名はりません。ほのかもらなかったといます」
「アカウント名は?」
女は記憶をたどりながら答えた。
「Night072……だったといます」
約1かから、ほのかはそのアカウントと頻繁にやり取りをしていたという。
「のだって言ってました」
「男性?」
「はい。
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