みかん小説
本棚

"Night072の夏" 第6話

アパートは驚くほどっていた。

本棚には医学が並び、机のにもな物はほとんどない。台所も清潔で、ごみ箱のまで理されていた。

「きれいすぎるな」

捜査員の1が呟いた。

方、郊の空きには活の気配がなかった。

具は最限しか残されておらず、が暮らしていないことが分かる。

玄関。

台所。

捜査員たちは順番に確認した。

最もに調べられたのが浴だった。

見た目にはきな異常はない。

も壁も洗われており、目つ汚れはなかった。

しかし鑑識が特殊な検査薬を使用すると、肉では分からなかった痕跡が浮かびがった。

内の複数箇所。

周辺。

壁の部。

何度も洗浄された血液反応が確認された。

サンプルを採取し、DNA鑑定がわれる。

結果は、ほのかと致した。

沢の族が所する空きの浴で、失踪した女子の血液が見つかった。

これだけでもな証拠だった。

しかし、捜査を決定なものにしたのはデジタル器だった。

沢のスマートフォン。

ノートパソコン。

付け記憶媒体。

サイバー犯罪担当者が解析をめる。

沢は複数のパスワードを設定し、部のファイルを通常の画面から見えない所へ保していた。

削除されたデータもかった。

だが完全には消えていなかった。

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かけて解析がむ。

そしてスマートフォン内部から、隠されたフォルダーが見つかった。

そこには数枚の画像が保されていた。

捜査員が最初の数枚を確認した、部の空気が変わった。

写真は空きの浴で撮されていた。

被写体は、ほのかだった。

事件の遺体を、沢自が記録したと考えられる画像。

刑事たちは、それ以詳細をにしなかった。

ただ、写真の撮刻と位置報が残っていた。

ほのかが失踪した夜。

沢の携帯話が空き周辺にあった致する。

さらに画像は複数の段階に分かれていた。

遺体が処置されていく過程を、まるで作業記録のように撮していた。

急いでった形跡はない。

写真の構図も定していた。

は、その静さに言葉を失った。

沢のパソコンからは、Night072として使用していた痕跡も発見された。

プロキシサーバーを経由していた履歴。

メールアドレスの作成記録。

Twitterへの接続データ。

そして削除されたキャッシュのに、ほのかとのやり取りが残っていた。

復元された会話は、1かに及んでいた。

最初、沢は医学の話などほとんどしていなかった。

ほのかが学活について満をこぼせば、静かに聞く。

関係で悩めば、「君は周りより考えすぎるだけだ」と返す。

自分に自信がないと言えば、「君は特別だ」

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と伝える。

しずつ距を縮めていた。

ほのかが好きな音楽。

での来事。

族へのさな満。

将来への

沢はそれらを丁寧に拾いげ、自分だけが彼女を理解しているかのように振るっていた。

配していた通りだった。

ほのかは次第にNight072を信用するようになっていた。

そして7

沢は現実に会うことを提案した。

「静かな所をっている」

辺で、ない」

「きっと気に入るとう」

ほのかは最初迷っていた。

しかし最終に会うことを決めた。

事件当

のやり取り。

ほのかから送られたメッセージは、公園へ向かっていることを示していた。

そして沢からの最の文章。

「もうすぐそこです。待っています」

その、ほのかから返信はない。

彼女のスマートフォンの通信も途絶えた。

取調では、沢がまだ沈黙していた。

だが彼が何も語らなくても、端末のには事件の流れが残っていた。

刑事は取調へ戻ると、机のしい資料を置いた。

沢は相変わらず無表だった。

「空きの浴から、ほのかさんの血液がました」

反応はない。

「あなたのスマートフォンから写真も見つかりました」

沢の線が、ほんのわずかに机へ落ちた。

それだけだった。

「Night072も、あなたですね」

沈黙。

刑事は復元されたメッセージの部を読みげた。

ほのかに対して「理解している」と語り、会う約束をする内容。

の待ちわせ。

公園。

辺。

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