"Night072の夏" 第7話
沢は聞いていた。
しかしをかなかった。
「なぜ、ほのかさんだったんですか」
答えない。
「最初から狙っていたんですか?」
無言。
「医学の識を使いたかった?」
沢の表は変わらない。
その沈黙は、罪を否定するためのものにも見えなかった。
普通なら、誤解だと訴える。
証拠の説を求める。
自分ではないと言う。
沢は何もしなかった。
ただそこに座っていた。
捜査員たちは、黙秘というより、周囲のに関そのものがないような印象を受けた。
方で、警察は事件当のをさらに詳細に組みてていった。
携帯話の位置報。
防犯カメラ。
交通記録。
購入履歴。
デジタル写真の撮刻。
それらを系列に並べる。
723夕方。
ほのかが学をる。
公園へ向かう。
同じ、沢の携帯話も公園周辺へ移。
その、両者のは防犯カメラから消える。
数、沢の端末は郊の空き付にある。
空きの浴には、ほのかの血液反応。
夜。
沢の端末が川沿いを移する。
、その周辺から複数の黒い袋が発見された。
さらに、事件に購入した型袋と消毒剤。
医学識。
Night072の利用履歴。
証拠は積みなっていった。
だけが分からない。
銭目ではない。
ほのかの族にみがあったわけでもない。
2には事件以、現実の接点がなかった。
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恋関係とも言い難い。
ほのかは16歳。
沢は24歳。
オンラインで方に信頼を得ただけだった。
なぜそこまでして女へ接し、命を奪ったのか。
その疑問は、捜査員だけでなく、本の々が抱くものになった。
報は連続いた。
「医学研修医を逮捕」
「SNSで女子と接触か」
「Night072の正体」
ニュースを見る々は衝撃を受けた。
優秀な医学部。
病院勤務。
きな問題を起こした経歴なし。
表面は社会のへ完全に溶け込んでいる。
その物が、ネットで元を隠しながらへづいていた。
ほのかの友は、自分を責めた。
「あの、もっとく止めればよかった」
何度もそうにした。
だが周囲のたちは、「あなたの責任ではない」と繰り返した。
危険だと警告した。
会ったら連絡する約束もした。
16歳の友にできることには限界があった。
最もきく揺さぶられたのは、当然ほのかの両親だった。
犯が見つかったというらせを聞いても、びはなかった。
娘は帰らない。
逮捕によってが戻るわけではない。
ただ、なぜ娘が狙われたのかをりたい。
何を考えていたのか。
最にどんなを過ごしたのか。
両親は、その答えを求めた。
しかし沢は何も話さない。
取調でも。
弁護士との打ちわせ以では。
ただ沈黙を続けた。
それでも検察は、物証拠だけで起訴できると判断した。
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事件は、法廷へ移ることになった。
裁判に入る、沢の精神状態がきな争点になった。
これほど異常な為を、静に計画し実した物が、責任能力を持っていたのか。
裁判所は包括な精神鑑定を命じた。
精神科医や理専が、数週にわたって沢と面談を続けた。
警察の取調べではほとんどをかなかった沢だったが、専の質問にはしずつ答えるようになった。
その内容は、捜査員が像していた以に異様だった。
ほのかについて尋ねられても、彼は「女」や「」として語ろうとしなかった。
。
族。
。
学活。
そうした彼女のについて、関を示さなかった。
「なぜ会おうとったのですか?」
専の質問に、沢は淡々と答えた。
体について興があった。
医学や模型、解剖実習だけでは、自分がりたいことの全てを理解できないとった。
「ほのかさんでなければならなかったのですか?」
沢はしばらく考えた。
特定の個へのみはなかった。
ネットで接触しやすく、自分を信用してくれそうな相を探していたという趣旨の説をした。
専たちは何度も質問した。
「あなたは彼女が怖がることを理解していましたか?」
「理解していました」
「族がしむことは?」
「分かっていました」
「それでもやった?」
「はい」
そこに、自分の為が違法だと認識できなかった様子はなかった。
むしろ逆だった。
見つかれば逮捕される。
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