"Night072の夏" 第9話
両親へ謝罪することもない。
「申し訳ない」という言葉もない。
傍聴席から見れば、自分の事件について裁かれているではなく、の裁判を見ているようだった。
検察は、その態度も含めて厳しい刑を求めた。
計画性。
匿名アカウントの使用。
未成者への接。
事準備。
医学識を利用した遺体処置。
証拠隠滅。
川への遺棄。
そして事件の悔の欠如。
「これは衝な為ではありません」
検察官は法廷で述べた。
「被告は期にわたり被害者の信頼を得て、会う所を決め、事に必な物を準備し、事件の処置までっています」
弁護側は、精神な特性や格の問題を考慮すべきだと主張した。
しかし精神鑑定は、責任能力を否定していない。
沢自が違法性を理解し、発覚を避けるために複雑なを取ったこともらかだった。
ほのかの父親は、被害者遺族として法廷で見を述べた。
声は震えていた。
「娘は、まだ16歳でした」
度言葉に詰まる。
「学へって、友達と笑って、これから学や仕事や、たくさんのことを考えるはずでした」
傍聴席は静かだった。
「娘は、相を信じただけです。それを利用されました」
父親は被告席を見た。
「私は、なぜ娘だったのかをりたかった。でも今は、理由が分かっても娘は戻らないとっています」
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沢は線をげなかった。
父親は最に言った。
「娘がきていたことだけは、忘れないでください」
それでも沢から答えはなかった。
判決のがづいていた。
判決公判。
法廷には、これまで以にくのが集まった。
ほのかの両親も傍聴席に座っていた。
母親は娘の写真を持っていた。
学の制ではなく、族でかけたに撮った私姿の写真だった。
笑っている。
事件とは何の関係もない、普通の16歳の女の顔だった。
裁判は、い判決理由を読みげた。
沢には完全な責任能力がある。
事件は計画。
被害者の齢と理を利用し、SNSを通して信頼を得た。
犯には医学識を使って遺体を処置し、複数の袋へ分けて遺棄した。
証拠隠滅も周到だった。
反省や謝罪も見られない。
社会へ与えた響も極めてきい。
裁判所は、全てを考慮した。
そして最もい刑を言い渡した。
刑。
言葉が法廷へ落ちた瞬、傍聴席からわずかなざわめきが起こった。
母親は目を閉じた。
父親は俯いたままだった。
沢は、顔をげて裁判を見た。
しかし表は変わらない。
驚きも。
恐怖も。
りも。
から見えるものは何もなかった。
判決を聞き終えると、沢はちがった。
刑務官に促され、法廷から連れされる。
最まで、ほのかの両親へ線を向けることはなかった。
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刑事事件としては、そこが1つの終わりだった。
Night072の正体は判した。
ほのかが公園へ向かった理由も分かった。
川へ黒い袋を運んだ物も分かった。
空きで起きたことも、デジタル記録かららかになった。
事件発から続いていたくの「なぜ」は、捜査によって説された。
それでも、両親にとって本当にりたかったことへの答えはなかった。
なぜ、自分たちの娘でなければならなかったのか。
なぜ、の命を「実験」として扱うことができたのか。
なぜ16歳の女が、ただ誰かに理解してほしいとっただけで、命を奪われなければならなかったのか。
答えを聞いたとしても、納得できるものではなかっただろう。
事件。
ほのかの友たちは、学を卒業していった。
学する者。
働き始める者。
阪をれる者。
それぞれがしいへんだ。
しかし、ほのかだけは16歳のままだった。
友の1は、しばらくSNSを使えなくなった。
画面の向こうにいる物が本当にその言葉通りのなのか、信じられなくなったからだ。
「あの、ほのかは嬉しそうだったんです」
になって、友はそう話した。
「自分のことを分かってくれるがいるって」
その言葉には、悔だけではなくしさが混じっていた。
ほのかは危険なことをしたいとっていたわけではない。
誰かに迷惑をかけたいわけでもない。
ただ自分を理解してくれると信じた相に、1度会ってみようとった。
そのさな選択を、沢は利用した。
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