"ガジュマルの根が暴いた夜" 第4話
が成していれば何歳になっているかを数え続けた。
健がどこかで記憶を失っているのではないか。
美玲とだけでもきているのではないか。
そんな希望を持ち続けた。
しかし話は度もなかった。
も届かなかった。
15、何もなかった。
そして2008。
古寺のガジュマルが倒れた。
から3体の遺骨が現れた、警察はすぐに15の記録との照を始めた。
成男性。
成女性。
幼い女児。
骨格の推定齢は、と矛盾しなかった。
さらに男性の遺骨のくから腐したビジネスバッグが見つかり、そのには元確認につながる品が残されていた。
健の分証。
数枚のカード。
女性用のさな鞄には、や鏡、の鍵。
そして布製のさな形。
親族は、それを見た瞬に泣き崩れた。
「のです」
がいつも抱いていた形だった。
DNA鑑定の結果もた。
3体は、健、美玲、。
15、方とされてきた族だった。
しかし、それだけでは事件の真相には届かない。
誰が3を殺したのか。
なぜ古寺へ埋めたのか。
そしてなぜ、族の持ち物まで緒に残されていたのか。
その答えを追うことになったのが、京都府警の田恵美だった。
田恵美は40代半の刑事だった。
派な言を嫌い、現ではさな違を積みげていくタイプだった。
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証拠がない限り断定しない方、度気になったことは何度でも調べ直す粘りさを持っていた。
恵美はの古い事件ファイルをいた。
15の記録は驚くほどなかった。
族構成。
失踪の状況。
周辺民の証言。
勤務先への聞き取り。
その程度だった。
「これはじゃない」
恵美は資料を読み終えると呟いた。
3が、何の準備もなく幼い子供まで連れて消える。
しかも15、もかず、親族にも連絡しない。
そして今、古寺ののから3揃って見つかった。
「最初から、誰かに消されたんだ」
恵美は証拠品の確認を始めた。
腐した財布。
美玲のハンドバッグ。
の形。
健のビジネスバッグ。
その底から、さな黒いプラスチック容器が見つかった。
フィルムケースだった。
「現像できますか」
鑑識担当者は慎に答えた。
「状態次第です。15ものですから、完全には難しいかもしれません」
それでも作業はめられた。
数、恵美のもとへ連絡が入った。
「部、画像がました」
復元された写真は数枚あった。
最初に表示された1枚を見た、恵美はわずを乗りした。
健だった。
へ乗り込もうとしている。
しかし族写真ではない。
くれた所から、望レンズで撮されたような構図だった。
次の写真。
美玲が買い物袋を持ち、商を歩いている。
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さらに次。
が公園で遊んでいる。
健と美玲が娘のをつないで歩くろ姿。
族がをる。
帰宅する様子。
公園。
買い物。
勤務先。
写真は、の常を記録していた。
だが族の誰もカメラを見ていない。
全て盗撮だった。
「これ、同じ物が撮った能性がいですね」
鑑識担当者が言った。
「撮距や癖がかなり似ています」
は失踪、継続に監されていた。
しかも素が興本位で撮ったものとはえない。
撮位置が定しており、族のを把握したで待ち伏せしている。
恵美は1枚の写真でを止めた。
がアイスクリームをべている。
さなの周りを汚し、楽しそうに笑っている。
15の太陽ので、その子は何もらずにきている。
現、同じ女はピンクのワンピースをまとったさな遺骨として発見されている。
恵美は画面を閉じた。
「監していたがいる」
同僚が頷く。
「でも、どうしてそのフィルムがさんのバッグのに?」
それが最の疑問だった。
監側のフィルムなら、なぜ被害者と緒に埋まっていたのか。
犯現から紛れ込んだのか。
それとも遺体を処理した別の物が、何らかの図で残したのか。
恵美は事件の焦点を、健の勤務先へ戻した。
朝建設。
15はすでにだったが、現ではさらに事業規模を拡し、関でも指折りの建設グループになっていた。
会の吉田敬吾も、社会位をめていた。
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