みかん小説
本棚

"保険金つき同居" 第7話

「産会社で……簡単な確認に署名したといます」

「控えは?」

「たぶん荷物のに」

「探してください。そこが非常に事です」

佐々は「必ず取り戻せる」などとは言わなかった。

むしろ慎だった。

資の性質、居の名義、贈与として処理されているか、同居条件との関係。確認しなければならないことはいという。

ただつだけ。

「ご本の同なく契約された命保険が本当にするなら、そこは別問題です」

「私、引っ越しのにたくさん署名してしまって」

「まず保険会社へ確認しましょう。署名したからといって、内容を説されていたかどうかもです」

そのの帰り。

みよ子は古い喫茶へ入った。

久しぶりにでケーキを頼んだ。

糖尿病を考えて半分だけべた。

誰かに「それはべないで」と言われることもない。

コーヒーをみながら、みよ子は初めて気づいた。

自分はこの2ヶ。

病気を理由にして。

族へ、自分のの決定権まで渡しかけていた。

夕方。

へ帰ると、優太が珍しくく帰宅していた。

「母さん」

リビングで待っていた。

「ったんだって?」

「ええ」

「何したの?」

みよ子は靴を脱ぎながら笑った。

「自分のおのことよ」

優太の眉がいた。

「族なんだから、何かあるなら相談してくれよ」

みよ子はその言葉を聞き。

初めて。

のだけで笑った。

広告

族だから。

2ヶ。

何度も使われてきた言葉だった。

「そうね」

みよ子は答えた。

「事なことだから、今度ちゃんと話しましょう」

そして。

自分の部へ戻った。

タンスの奥にしまっていた類箱をける。

売買契約。

居の資料。

引っ越し関係の領収。

その番に。

探していた枚があった。

〈共同活に関する資提供確認〉

優太の署名もある。

みよ子はそれを見たまま。

い。

かなかった。

確認には、みよ子の記憶より具体な内容がかれていた。

1500万円は単なる無条件の贈与ではなく、みよ子が居で継続に活し、族が必な活の支援をうことを提として宅取得へ使われる。共同活が維持できなくなったには、資の扱いについて4者ではなく「資者であるみよ子と優太夫婦ので誠実に協議する」とあった。

これだけで全額返還が決まるわけではない。それでも、優太が「母さんが勝にくれただ」と言い切ることは難しくなる。

翌、佐々へコピーを渡した。

「これは保してください。かなりきいです」

さらに居の購入資料を調べると、1500万円がとして入された履歴も確に残っていた。みよ子がを売却した翌に、ほぼ全額が宅購入資へ移されている。

方、命保険会社へ照会すると、もっと刻な事実が分かった。

広告

契約は実した。

保険は1000万円。

契約者は優太。

被保険者はみよ子。

受取も優太。

みよ子の署名もある。

しかし申込の署名を見て、みよ子は愕然とした。

確かに自分の字だった。

引っ越し。

優太から「同居に何かあったの医療続きに必だから」と説され、何枚もの類へ署名したがあった。

そのに混ぜられていたのだ。

「説を聞いた記憶はありません」

佐々にそう話すと、彼はすぐ結論をさなかった。

「契約続きの経緯を調べます。保険会社側がどのような説をして本確認をしたかも確認が必です」

だけなら。

今すぐ優太の頬を叩きたかった。

けれど、みよ子はもうりだけでかなかった。

つずつ確認する。

つずつ残す。

それが自分を守ることだと分かってきた。

そんなあるの夕方。

斗がみよ子の部をノックした。

「入っていい?」

「もちろん」

は扉を閉めたもしばらくったままだった。

「座ったら?」

「うん」

ベッドの端へ座る。

斗は膝ので両を握っていた。

「おばあちゃん」

「何?」

「俺、ごめん」

突然だった。

みよ子は何も言わなかった。

「友達来る、部からないでって言ったこととか。テレビうるさいとか。呂最にしろって言ったこと」

「斗が嫌だったんじゃないの?」

の目に涙が浮かんだ。

「母さんに言われた」

やはり。

「おばあちゃんが居悪くなれば、自分からていくかもしれないからって」

みよ子は胸が痛んだ。

「どうして今、話そうとったの?」

広告

おすすめ作品

リンクを共有

以下のリンクをコピーして友達と共有してください: